2013年11月29日金曜日

ビジネス体験 @ Levante UD インタースペイン社を終えて

前回から少し空いてしまいましたが、今回はビジネス体験 @ Levante UDでアテンドをさせていただきましたので、その報告を書きたいと思います。

まず最初に本プロジェクトはスペイン1部のプロチームでビジネス体験をできるという極めて稀な体験の出来るプロジェクトだということ。私自身もビジネス系のアテンドをさせていただくの初めてだったのでワクワクしながら参加させていただきました。

さて、大まかな内容としては以下になります。
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2013年11月20日(水) - 26日(火)
◆クラブ担当者による講義(各部門トップ)
◆現場スタッフとの懇談会
◆トップチームの練習見学・フォトセッション
◆試合後の記者会見見学
◆ディレクターへの日本向けプロモーションのプレゼン etc.
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さて、研修について少し書いていきたいと思います。

まず、1日目。
前日にバレンシアに到着していた参加者とホテルのロビーで待ち合わせをし、その後レバンテのスタジアムへ。すぐに大きな会議室に通され、早速プログラムが開始。いきなり、レバンテUDのサッカー部門のディレクター、ビジネス部門のディレクター(2人ともクラブ会長直下の所属)が登場しお話をしてくれることに。
内容はとても興味深く、なぜリーガ・エスパニョーラで一番予算が少ないチームが先シーズン6位になりヨーロッパカップに行けたのか、なぜ近年下部組織が好成績(ダノンカップスペイン優勝)をあげ始めているのか、そのキーとなる情報が聞けたように思います。また、彼らは全てを隠すことなく参加者の質問にも誠実に答えてくれるので、すごくレバンテというクラブに対して好感を持つことが出来ましたし、参加者も活きた言葉が聞けてとても勉強になったのではないかと思います。その後はスタジアム全体を見学をし、初日が終了しました。

さて、2日目は郊外のレバンテの練習場に移動し、トップチームの練習を見学。この日は試合前ということもあり一般非公開だったのですが、特別扱いで見学可能に!!試合前のカパロス監督の戦術指導を見ることができました。その後、選手と写真を撮り、午後は育成の話に。ユースの監督が登場し、ユースからプロにつながる部分の育成方法、その哲学と詳細が紹介され、実際に彼が担当するユースチームのトレーニング見学。2日目はどちらかというと育成に特化した内容となりました。育成はクラブ運営の上で最重要課題。それを惜しげもなく外部の人間に公開するとはすごい!!



3日目、4日目は、育成のコーディネーターから、テクニカルな話も含めた育成の組織図、その構造、哲学などが話され、それから育成年代、トップチームの試合観戦。トップチームはビジャレアルとのダービーでしたが、残念ながら0−3の負けてしまいました。その後、記者会見場にも入れてもらい、テレビ、ラジオ、新聞記者たちがいる中、一緒に試合後の記者会見を聞きました。



そして、最終日。
朝は、コミュニケーション部門のディレクターからウェブ、ラジオ、テレビ等をどのように有効的に使っているかについて説明があり、その後まさかのレバンテUDラジオに生出演!!!レバンテUDラジオ史上初の日本人出演者となりました!!!
その後、日本で準備してきた資料にこちらで体験したことを追加したものをレバンテUDのディレクターに直接プレゼンテーション!!!外国語での発表ということでかなり苦労したとは思いますが、きっとその経験は何にも代え難いものになったと思います。




簡単な説明ではありましたが、5日間という期間でかなりのことを学ぶことが出来ましたし、日本のクラブ運営にとって大きなヒントとなる情報を教えていただけたと思います。参加者の方々には、この経験を日本に持ち帰り、再度考えをまとめていただき、それを持って日本のサッカー界、クラブ運営を牽引していく役目を担って頂きたいですね。

最後に、この素晴らしい経験を準備していただいたインターンスペイン社の方々に感謝しております。

2013年11月6日水曜日

勝ち方を経験から学ぶ

先週、1分を挟んで4連勝し5位に順位を上げた我々ですが、今週は下位のチームとの対戦でした。

私は観に行けなかったのですが、第一監督が対戦相手のチームの試合を先々週にチェックしていたようで、彼曰く質は別として今まで対戦したチームの中で一番好感の持てるサッカーをするチームだったそうです。

今週末の試合は、先週退場したサイドバック、怪我のセンターバック、1日自己都合での練習不参加のキーパーという後ろ3枚のスタメンを欠き少し不安を抱えた状態での試合となりました。選手の起用方法について詳しくは別の機会に話すこととして、かなり厳しくいろいろな面を評価して試合登録選手を決めているので、こういったことが起こるのも予想して日常のトレーニングから選手を育成していかなければ行けません。(ユーティリティー等)

さて、試合前のロッカールームでは、ここ3試合で先制するもいつも追いつかれる展開を繰り返してきているので、1点取った後にリラックスせずに2点目、3点目をできるだけ早く取り、試合を決めに行く事を学びなさい。そのためには・・・という指令が出た後、全員で気合を入れて試合開始。

試合に入ると相手のDF面でのプレッシャーが以前のチームより緩く、中盤でボールを保持できるので、我々の強みであるサイドへの展開を数多く作り出すことが出来ました。その展開の中から、獲得したCKから得点。更に5分後、課題であった追加点を左サイドに置いた右利きの選手が中に切り込んだところでファールをもらいPK。開始20分で2−0と相手を引き離しました。

そこからは我々が試合をコントロールし、後半に入って早々に2点を追加し4−0で試合を決めました。しかし、いただけないのは試合終了10分前。気持ちが抜け、またずっと控えだった選手とのコンビネーションの質が下がり2失点。最終的に4−2での勝利。

課題であった追加点を取りに行く姿勢、気持ちの持って行き方をこの試合で学んでくれたこと、勝者のメンタリティーを少しずつ手に入れていることは評価できると思います。

また、この試合の後知ったことは、先週に続き1位以外の上位が負け、引き分けだったらしく、まさかの2位に浮上!!!コレで昇格圏内に入りました!!!

まだまだリーグの4分の1が終わったところ。先に上位にいることでのプレッシャーもこれから経験していかなければならないと思うので、気は抜いていられません。
ただ、個人的にはこのプレッシャーを経験できることはなかなか無い機会なので、楽しんでいきたいと思います!!

さて、今日も良いトレーニングをしに行って来ます!!