昨日は日本から旅行でスペインを訪れている2人のサッカー関係者とご一緒させていただき、パエージャを食べ、市街を散歩し、そしてレバンテ vs マジョルカの試合を観てきました。
そのレバンテ vs マジョルカはかなり勉強になると言うか、面白い試合でした。あまり注目されていないチーム同士なのでちょっと観るかなという感じで行ったのですが、そんなことはなかったですね。さすがスペイン。やっぱり生観戦は一番勉強になります。
レバンテはいつも通り4-2-3-1、マジョルカは4-2-2。序盤はどちらも様子見で中盤をあまり使わず、特にレバンテは1トップのコネにセンターバック、サイドから長いボールを当てて自分でゴリゴリ行くか、トップ下か、サイドが中に入ってきてセカンドを拾って起点を作り崩していくと言う戦術。対してマジョルカは、どちらかと言うとボールを繋ぎながらサイドに運び、そこから崩そうとする戦術。
この試合でとても驚いたのはバレステロスを中心としたレバンテの守備。
マジョルカを分析しての結果だとは思うのだけれど、守備ラインの安定感が凄い。もちろん攻撃に人数をかけない戦術なので、そもそも守備の体系が崩れることは少ないのだが、それにしてもDFとMFの戻りが異常に早く、サイドにボールを運ばれた時の奪い方が抜群。センタリングをあげられた時も誰かはプレッシャーをかけに行っているし、あげられても確実に中で跳ね返せる状況。マジョルカは何本かペナ外からシュートを打つものの、それ以外マジョルカが点をどうやったら取れるか想像が出来ない状況。
前半のレバンテを観て、この戦術を粛々と厳格に実行していけば、簡単に負けることは少なく、前線の個人の力で点を取ってしまえば勝てるので、現在の4位という順位に納得してしまう試合運びだった。
後半になると、レバンテはトップ下を変え、2トップに。これまた強いタイプのFWのアランダ。彼が入ってから更に前線に簡単に当てる場面が増え、それでもDFラインはきっちりラインコントロールし間延びもせず、サイドに追い込み取り切るという状況が鮮明に。ただ、マジョルカのDFも徹底的にレバンテの2トップをマークし、自由を与えず攻撃の起点を作らせない守備ができており、決定的な場面は2,3あったものの得点を与えず、結局スコアレスドローで終了。
スコアはもっと動くと色々な変化が見られて面白かったかなと思うものの、内容には満足です。スペインのサッカーはバルセロナに象徴されるようにショートパスをつなぐと思われがちなのですが、実際はチーム事情に合わせて色々なサッカーが存在し、それも高度に洗練されているので、是非スペインにご旅行の際はそこらへんも観ていただけるともっともっとサッカー観が広がると思います。
そういう自分も、もっともっと現場に足を運ばなければと再確認させられました。
今回ご一緒させていただいたお二方に感謝です!!!
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