2013年12月31日火曜日

小学生と高校生をトレーニングすること

今年最後の投稿は、私が担当しているU-8とU-18のチームの両方をトレーニングしてみて感じたことを書いていきたいと思います。

今年に入ってU-8とU-18のチームの両方でトレーニングする機会をいただいたのですが、去年までの1チームでトレーニングしていたときとは違う感覚がわいてきました。

(U-18の選手たちとの食事会)

それは、U-18の選手に対して、「なぜ、今になってこれが出来てないのか」、「これが出来ていれば失点しなかった、または得点できたはずだ」というネガティブな感覚と、「これをどこで習得したのか」、「どうやってこの感覚を手に入れたのか」というポジティブな感覚の2つなのですが、これらはどちらも彼らの育成がどう行われてきたかについての感情だったのです。

ここで具体的に何ができていないのか、という部分は今回の投稿の目的ではないので別の回にまわすとして、ここで言いたいことは、上のカテゴリーでトレーニングすることで、下のカテゴリーで身に付けてなければならないことが明確になるということです。
実はレバンテUDも、U-18のトップチームの監督陣には、U-15のBチーム監督、U-13のBチーム監督が含まれています。

私自身は、U-18で共通して出来ていないこと、出来ていることをきっちりと見分けることで、U-8の子供たちに対して注力しなければならない部分を見つけることができました。(U-18で共通して出来ていることはクラブとして意識している部分なのでほぼ自動的に育成段階で身に付くと考えています。もちろんU-18で出来ていることでも必要なことはトレーニングします。)

もちろん、U-8とU-18では年齢がかなり違うので、U-18に足りないもので、U-8でも出来ていないものを全てトレーニングしすることは出来ませんが、ある程度のことについては設定を調整することで実現できているので、細かいところに気を使いながらU-8のトレーニングを継続してきたいと思います。

日本ではなかなかこういった環境を手に入れるのはJ下部組織以外では難しいと思いますが、これはクラブ運営からすると選手育成、監督育成、また経済面においてもすごく良い影響があるのではないかと思います。

監督が勉強し、考え続けられる環境作りというのはとても大事だと実感させられた体験でした。


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さて、これが2013年、最後の投稿となります。皆さんの2013年はいかがだったでしょうか?

2014年も皆様にとって飛躍の年になるよう心よりお祈り申し上げます。

2013年12月8日日曜日

テクニックのミスに関する問題の解答例

今回は、前回の投稿で質問を投げさせていただいていたので、その解答例を書いていきたいと思います。
わざわざ例と書かせていただいたのは、各チームのプレーモデル(試合の進め方)によって、最も必要とされるテクニックは違い、それによって優先度も変わってくるはずだという理由です。ですので、今回は私が考える、レバンテUDが考えるあのシーンの中で最も修正したいテクニックのミスについて指摘していきたいと思います。

さて、問題のシーンをもう一度見てみましょう。

レアル・マドリードのシャビ・アロンソからベンゼマにパスが渡り、バレンシア相手に得点を取ったシーンです。
さて、見ていただけると分かると思いますが、この動画の中にはいくつものテクニックが使われています。例えば、トラップ、パス、ドリブル、フェイント、クリア、タックル等ですね。
では、どのテクニックに重大なミスがあったか?
それは、「クリア」です。

では、「クリア」に注目して、もう一度見直してみましょう。
誰か不自然な動きをしている選手はいませんか??

そう、センターバックのリカルド・コスタ選手です(得点者ベンゼマのマークについている選手)。では、何がミスなのか。
もちろん、彼、チームとしてのポジショニング等に問題があるという指摘はあるでしょうが、それよりも今回は彼が「クリア」の際に用いたテクニックについて、考えていきましょう。

まず、からだの向きを見てみましょう。映像の0:16のあたりで、からだはどちらを向いているでしょうか?
この時点で彼はボールとマークを見れるように良いからだの向きをしており、問題ないように思われます。(どちらの足が前に出ているか注目していてください)

その後、シャビ・アロンソからパスが出ます。
そして、彼は「クリア」の為に、右足を出してボールに触りにいくが、球足が早く追いつかずにベンゼマに渡り、ゴールに繋がります。

聡明な皆様はこの時点でもうお気づきかと思われますが、そう今回の問題点は「クリア」の足です。
右から来るボールに対して、右足でボールを触りにいくのと、左足で触りにいくのでは、足を伸ばした際に「腰の距離」だけ右足で触りにいくと損をしてしまいます。これが、「クリア」のテクニックなのです。さらに、ポジションをとっていた状況で既に左足が前に出ていて、右足よりも前にあり、より遠くに届く可能性があるもも左足だったはずです。

彼は右利きなのできっと、左から来るボールに対しては、右足で「クリア」に行くことでしょう。しかし、右から来るボールに対しては左足でいかない。もし、育成時代にきっちりと修正されていれば起こりえなかった失点だと言えます。(右利きの方は左からボールがあがってくることをイメージしてみてください。きっと右足のほうが遠くに届くことが分かると思います)

もちろん、右から来たボールに対して、右足でいく場面もあると思います。例えば、競り合いの場面で、相手よりも先にボール触らなければならないぎりぎりの時などです。しかし、今回の場面では、そうではなく事前に相手の位置も把握し、ポジションも適切な位置をとっていたはずなのできっちりと「左足でクリア」に行く必要があったと判断できます。
これが、先週の私の質問の答えになります。

いかがだったでしょうか?
こう考えると、「試合の場面に応じて適切なテクニックを使うこと」が重要だということに気がつかされます。

テクニックは状況の中で自動化される必要があり、それをトレーニングするには試合の状況を無視したオーガナイズでは意味がないことが今回の映像とそのミスを見て分かっていただけたかと思います。
要は、トレーニングの中できっちりと状況を設定した上で、説明し納得させて適切なテクニックを身につけなければならないということです。

指導者の責任は大きいですね(汗。。。)


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余談ですが、実は本投稿の裏の目的が「クリア」をテクニックだと認識してもらうことになったのですが、いかがだったでしょうか???
私自身、日本にいたときにテクニックと言われればトラップ、パス、ドリブルをイメージしていましたが、皆様に守備のテクニックもあるということに気がついていただければ幸いです。

詳しく知りたい方は、『誰にでもわかるサッカー説明書~テクニック編~』を観ていただけると分かると思います。(http://soccersetsumeisho.jimdo.com/
絶賛宣伝中!!!(笑)

2013年12月2日月曜日

技術(テクニック)、戦術、フィジカル、メンタルではどれが重要??

さて、先日のレバンテUD研修のテクニック編で問いかけられた質問がこれです。
皆さんはどうお考えでしょうか??


レバンテUDのテクニカルディレクターの方の答えは、『全部!!』

もちろんその通りですよね(笑)

ただ、その真意は次の言葉にあります。
近年スペインでは戦術とフィジカルに重きが置かれ、テクニックとメンタル面は置き去りにされていることがしばしばだった。パーセンテージでいえば、40%、40%、10%、10%といった割合である。ただ、我々はその10%の部分が試合を決めることが多いことに気がつき、最近はその10%に注目をして取り残さないように努めている。

とのことでした。そして、今回はその10%の片方であるテクニックへの取り組みについて説明をしていただきました。

意外だったのは、日本では戦術が足りないといわれ、レバンテUDではテクニックが足りないと思っている点。

では、彼らの考えるテクニックとはどういうものなのでしょうか?
ボールを正確に蹴ること、止めること??

きっとそれだけではないはずです。スペインで考えられているテクニックの分類、説明の詳細は坪井さん出版の『誰にでもわかるサッカー説明書~テクニック編~』を観ていただけると分かると思います。(http://soccersetsumeisho.jimdo.com/
(友人の本の宣伝ではなく、日本語でテクニックをきっちりまとめているものがないので。)

そして次に見せていただいたのがこの動画。
皆さんはこの中の重大なテクニックのミスに気がつきますか??
(ちなみに私は見逃しました。。。)

http://goo.gl/j4eYLc

最近レバンテではこういった試合(育成も含め)でのテクニックのミスを分析し、その修正のためにチームから何人か取り出して、グループで練習をしているようです。

さて戻りますが、この動画を観てあるテクニックのミスを見極めてみてください。真の答えはそれぞれのチームが一番重要だと考えるものなので、唯一の答えはないと思います。が、ミスはミスとして存在していますし、プロの世界だとこのテクニックのミスが決定的な場面を誘発してしまうものが隠れています。

このミスは育成時代に修正されなかったから起こったもので、きっちりと修正されていればこの失点は起こりえなかったはずです。(ヒント!)そういった意味でも、戦術、テクニック、フィジカル、メンタルに優先順位をつけていると見えなくなるものがありそうですね。

次回は、このテクニックのミスとその解説を行いたいと思います。

2013年11月29日金曜日

ビジネス体験 @ Levante UD インタースペイン社を終えて

前回から少し空いてしまいましたが、今回はビジネス体験 @ Levante UDでアテンドをさせていただきましたので、その報告を書きたいと思います。

まず最初に本プロジェクトはスペイン1部のプロチームでビジネス体験をできるという極めて稀な体験の出来るプロジェクトだということ。私自身もビジネス系のアテンドをさせていただくの初めてだったのでワクワクしながら参加させていただきました。

さて、大まかな内容としては以下になります。
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2013年11月20日(水) - 26日(火)
◆クラブ担当者による講義(各部門トップ)
◆現場スタッフとの懇談会
◆トップチームの練習見学・フォトセッション
◆試合後の記者会見見学
◆ディレクターへの日本向けプロモーションのプレゼン etc.
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さて、研修について少し書いていきたいと思います。

まず、1日目。
前日にバレンシアに到着していた参加者とホテルのロビーで待ち合わせをし、その後レバンテのスタジアムへ。すぐに大きな会議室に通され、早速プログラムが開始。いきなり、レバンテUDのサッカー部門のディレクター、ビジネス部門のディレクター(2人ともクラブ会長直下の所属)が登場しお話をしてくれることに。
内容はとても興味深く、なぜリーガ・エスパニョーラで一番予算が少ないチームが先シーズン6位になりヨーロッパカップに行けたのか、なぜ近年下部組織が好成績(ダノンカップスペイン優勝)をあげ始めているのか、そのキーとなる情報が聞けたように思います。また、彼らは全てを隠すことなく参加者の質問にも誠実に答えてくれるので、すごくレバンテというクラブに対して好感を持つことが出来ましたし、参加者も活きた言葉が聞けてとても勉強になったのではないかと思います。その後はスタジアム全体を見学をし、初日が終了しました。

さて、2日目は郊外のレバンテの練習場に移動し、トップチームの練習を見学。この日は試合前ということもあり一般非公開だったのですが、特別扱いで見学可能に!!試合前のカパロス監督の戦術指導を見ることができました。その後、選手と写真を撮り、午後は育成の話に。ユースの監督が登場し、ユースからプロにつながる部分の育成方法、その哲学と詳細が紹介され、実際に彼が担当するユースチームのトレーニング見学。2日目はどちらかというと育成に特化した内容となりました。育成はクラブ運営の上で最重要課題。それを惜しげもなく外部の人間に公開するとはすごい!!



3日目、4日目は、育成のコーディネーターから、テクニカルな話も含めた育成の組織図、その構造、哲学などが話され、それから育成年代、トップチームの試合観戦。トップチームはビジャレアルとのダービーでしたが、残念ながら0−3の負けてしまいました。その後、記者会見場にも入れてもらい、テレビ、ラジオ、新聞記者たちがいる中、一緒に試合後の記者会見を聞きました。



そして、最終日。
朝は、コミュニケーション部門のディレクターからウェブ、ラジオ、テレビ等をどのように有効的に使っているかについて説明があり、その後まさかのレバンテUDラジオに生出演!!!レバンテUDラジオ史上初の日本人出演者となりました!!!
その後、日本で準備してきた資料にこちらで体験したことを追加したものをレバンテUDのディレクターに直接プレゼンテーション!!!外国語での発表ということでかなり苦労したとは思いますが、きっとその経験は何にも代え難いものになったと思います。




簡単な説明ではありましたが、5日間という期間でかなりのことを学ぶことが出来ましたし、日本のクラブ運営にとって大きなヒントとなる情報を教えていただけたと思います。参加者の方々には、この経験を日本に持ち帰り、再度考えをまとめていただき、それを持って日本のサッカー界、クラブ運営を牽引していく役目を担って頂きたいですね。

最後に、この素晴らしい経験を準備していただいたインターンスペイン社の方々に感謝しております。

2013年11月6日水曜日

勝ち方を経験から学ぶ

先週、1分を挟んで4連勝し5位に順位を上げた我々ですが、今週は下位のチームとの対戦でした。

私は観に行けなかったのですが、第一監督が対戦相手のチームの試合を先々週にチェックしていたようで、彼曰く質は別として今まで対戦したチームの中で一番好感の持てるサッカーをするチームだったそうです。

今週末の試合は、先週退場したサイドバック、怪我のセンターバック、1日自己都合での練習不参加のキーパーという後ろ3枚のスタメンを欠き少し不安を抱えた状態での試合となりました。選手の起用方法について詳しくは別の機会に話すこととして、かなり厳しくいろいろな面を評価して試合登録選手を決めているので、こういったことが起こるのも予想して日常のトレーニングから選手を育成していかなければ行けません。(ユーティリティー等)

さて、試合前のロッカールームでは、ここ3試合で先制するもいつも追いつかれる展開を繰り返してきているので、1点取った後にリラックスせずに2点目、3点目をできるだけ早く取り、試合を決めに行く事を学びなさい。そのためには・・・という指令が出た後、全員で気合を入れて試合開始。

試合に入ると相手のDF面でのプレッシャーが以前のチームより緩く、中盤でボールを保持できるので、我々の強みであるサイドへの展開を数多く作り出すことが出来ました。その展開の中から、獲得したCKから得点。更に5分後、課題であった追加点を左サイドに置いた右利きの選手が中に切り込んだところでファールをもらいPK。開始20分で2−0と相手を引き離しました。

そこからは我々が試合をコントロールし、後半に入って早々に2点を追加し4−0で試合を決めました。しかし、いただけないのは試合終了10分前。気持ちが抜け、またずっと控えだった選手とのコンビネーションの質が下がり2失点。最終的に4−2での勝利。

課題であった追加点を取りに行く姿勢、気持ちの持って行き方をこの試合で学んでくれたこと、勝者のメンタリティーを少しずつ手に入れていることは評価できると思います。

また、この試合の後知ったことは、先週に続き1位以外の上位が負け、引き分けだったらしく、まさかの2位に浮上!!!コレで昇格圏内に入りました!!!

まだまだリーグの4分の1が終わったところ。先に上位にいることでのプレッシャーもこれから経験していかなければならないと思うので、気は抜いていられません。
ただ、個人的にはこのプレッシャーを経験できることはなかなか無い機会なので、楽しんでいきたいと思います!!

さて、今日も良いトレーニングをしに行って来ます!!















2013年10月28日月曜日

ギリギリを勝ち切る能力

先週は格下相手に引き分けてしまい、とてもブログを書く気にはなれずほったらかしてしまいました。。。

今週は現在3位につけているチームとの対戦且つ、先週の負けに等しい引き分けを取り返さなければならないとても重要な試合でした。

このチームは、今までの全試合時間が我々と重なっていて、ビデオも取れず分析が出来なかったチームで、ある情報筋から入った数名の主力選手に関する情報しかありませんでした。更に、前日の練習でキャプテンでセンターバックの選手が思いも寄らない場面で怪我をしてしまい出場が出来ず、とかなり前日にして少し嫌な状態になってしまいました。

さて、試合当日は夕方の試合ということで選手たちも集合時間少し前に全員到着し、これといった我々を焦らせるような出来事もなくアップまで進むことが出来ました。(集合時間に遅れて罰金&スタートメンバーを外れるっていうのがスペインあるあるなので。。。)

監督からこの試合が前半戦で一番重要な試合になる。システムとか技術とかもあるが、それ以前に気持ちで全ての時間相手に勝ち続けること!と号令が出て、円陣を作り、いざ出陣!!!

前半、相手の攻撃的MFが厄介ということで4-2-3-1(通常は4-1-4-1)で今週トレーニングをしてきたことが功を奏し、相手にボールを運ばせず、前からハイプレッシャーでボールを奪い返すことも可能となりました。そのおかげもあって、前半5分でPKを取り先制。一進一退を繰り返しながら迎えた20分。要注意人物に個人技でボランチ2枚を剥がされてラストパス→ゴール。しかしながら試合をコントロールしているのは我々だったので、落ち着いて試合を運び、FKからゴール!!2−1で前半を折り返します。


(2点目のゴール後の選手たち。キャプテンのナバーロ(後ろから2番目)のゴール)

ハーフタイムでは前回の試合も1−0→1−1→2−1→2−2で追いつかれて引き分けてしまっているので、それを繰り返さないこと気を抜かないことを指示して後半へ。

しかし、ちょっと浮足立って入った後半の最初のFKで失点、2−2に。。。
更に、不運なことに後半10分でサイドバックが2枚目のイエローカードで退場。勝たなければならない試合で10人。試合をコントロールしていたのは我々だったので、このまま引いて引き分け狙いも出来るところでしたが、監督の指示は攻撃。ボランチをサイドバックに下げ、攻撃的MFをFWの選手に変えて、前2枚で試合を決めに行くことに。相手は11人になっても今までの試合の進め方を変えず、放り込んでくるだけなので、DF陣少しカバーの範囲を広げはしますが、今までの対応を変えずに対応できていました。それを観て、守備的MFの選手を一人で何とかしてしまう攻撃的な選手に変え、更に攻撃的に。

その結果、後半42分!!!見えるかどうかわかりませんがこの写真です!!(ボールが柵に被ってる。。。)


左サイドでサイドバックがボールを奪い守備的MFに。そのMFが一人で2人を抜き去り左サイドへ展開。右利きの左サイドバックは裏を取るふりをして、中に切り込みセンタリング。前がかりになっていた相手はDFラインに選手が残っておらず、FWが写真の様にフリーでヘディングで勝ち越しゴーーーーーール!!!!
ベンチから全員が飛び出して大騒ぎ。自分自身このリーグの厳しさを身をもって感じていたので、まさか10人で勝ち越せるなんて思ってもいなく、本当に涙が出そうになりまいた。

勝ち越してからの我々は正直こういうのもなんですが、セコい!!(ルールの範囲内で)
とにかくどんな手を使っても時間を使いに行きます。中盤でボールを持ったらグラウンドの外にボールが出るように大きくクリア。3つの予備ボールを全部無くす。大したファールでなくてもドクターを呼びつける等々。そんな感じなので、相手の監督もグチグチ行って来ますが、それで試合終了。本当にギリギリな試合で勝ち点3をもぎ取ってくれました。

前の試合は2−2から勝ち切れず引き分け。それが今回は10人になりながらも3−2で勝ち越し。本当にたくましいです。多くが高校1年生という中で、ギリギリの試合を勝ちきり、本当に毎試合毎試合、逞しく成長しています。
この試合の経験がきっと彼らの戦術メモリーに残り、今後の試合でそれが引き出され、活用されていくのだと思うと、毎週こういったギリギリの試合の経験、そこで勝ち切れない経験、それを乗り越える経験、様々な試合での状況を経験している彼らはきっとサッカー選手として素晴らしい成長をしていると確信できます。

来週は下位チームとの対戦。今シーズン、ホームの試合であまりいい結果が残せていない上に、今週上位が全コケで首位と2ポイント差の5位という混戦模様。ここで連勝を決めて一気に上位を抜き去りたいと思います!!!

では、来週もきっちりとトレーニングしてきます。

2013年10月6日日曜日

第4節を終えて

リーグが始まって早いもので、あっという間にもう4節を戦ってきました。
ここまでの成績は2勝2敗。開幕2連敗からの2連勝です。
まだまだ序盤ですが、順位は16チーム中8位。首位は全勝で6ポイント差。
我々の目標はリーグ優勝なので、これからは一戦も落とせません。

さて、4節が終わってみて、我々は26人の選手を抱え大所帯のチームを運営しているのですが、気がついたことが何点か出てきたので、備忘録の役割も含めて、ちょっと書いていきたいと思います。

1:トレーニング以外にもやらなければいけない仕事が増える
   →仕事を振り分け、それを管理するマネージメント力が問われる。それだけに追われるとトレーニングに割く時間が減ってしまう。。。
2:公平性を確保しつつ、若く可能性のある選手を使い続ける
   →ある程度の評価基準を最初に設け、トレーニング、その他言動をきっちりと公平に評価する必要(選手も指導者を評価している)
3:チームというよりも家族という表現が適切な場面を創出している(食事会、誕生会等)
   →我々は信頼し目標に向かう仲間であり家族であることを感じさせ帰属意識を強化
4:ビデオ等の視覚的な訴え方はかなり効果があり、毎回の試合で何かしらの改善が見える
   →言葉にハンデキャップがある分、効果的に使えば映像は言葉よりも雄弁かも。


当たり前の事なのですが、改めて気がついたので書いてみました。

明日からまた週末に向けてトレーニングやってきます。

2013年10月3日木曜日

お知らせが2つ

皆様にお知らせが2つ。

1つ目は、私事ですが株式会社アレナトーレとマネージメント契約を交わしましたので、ここでご報告させていただきます。
株式会社アレナトーレ:http://allenatore.jp/994/

そして2つ目は、アレナトーレと共に地域を盛り上げるために頑張っている「クラックス愛媛」さんが主催するフットサル日本代表小宮山選手のクリニック&講演会のお知らせです。

彼は当時そんなに認知度の高くなかったFリーグでプレーをするために4年間の教師生活を捨てたチャレンジャーです。そして、日本代表まで上り詰めキャプテンにまでなった「本物」のフットサル選手です。

その日本代表キャプテンの感覚、匂い、触感を直接感じられるクリニック、そしてその熱い思いが語られる講演会は、きっとフットサル、サッカー関係者の方はもちろん、ビジネスマンの方も得られるものが多いのではないかと思います。

日本トップレベルを直接感じられる貴重なイベントになっています。
皆様振るってご参加下さい!!

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<クリニック>
日時      2013年10月19日(土)14時~16時
費用      無料
場所      東温市総合公園多目的広場
コーチ     小宮山友祐氏
定員      50名
対象      小学5年生・小学6年生
備考      当日はフットサルシューズ・トレーニングシューズでご参加下さい。

<講演会> 
日時      2013年10月19日(土)19時~21時
費用      小学生・無料 中学生・500円 大人2,000円
場所      ひめぎんホール内第6会議室
講演会テーマ  「夢をあきらめない」フットサル日本代表キャプテンが語る栄光と挫折
講演者     小宮山友祐氏
定員      150名
小宮山友祐氏ブログhttp://ameblo.jp/yusukekomiyama/

お申し込みは下記までお電話・メールでお願いします。
株式会社DOUBLE
代表 武井雄一    090-6039-3626
           y.takei@cracks-ehime.com 
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2013年9月14日土曜日

プレシーズン終了

とうとう8月の頭から始まっていたプレシーズンが終了します。
そして、今週末からシーズンが開幕です。

8,9月とスペインは夏休み中ということで、週6でトレーニングをし、フィジカル面の回復、攻撃戦術、守備戦術の構築を行ってきました。
プレシーズン初旬はとにかくインテンシティが低く、選手間でも緩さが見えて、中学生カテゴリのチームに負けてしまっていたのですが、後半に成るにつれて、チームにフィットしない選手は切られていき、選手もリーグの近づきを感じてか、練習からかなり激しくなり、チームとして成熟されてきました。

最後の仕上げは、同じクラブのアマチュア(スペイン5部所属)とガチガチの試合をし、負けはしたものの、トレーニングしていた狙いが所々で出ており、イイ状態でリーグの開幕を迎えられそうです。

今年の目標は優勝、昇格とかなり高い目標ですが、これから選手、監督、クラブと共に実現していきたいと思います。
私も今自分のできることを最大限に実現し、チームに貢献していきます。

って、初戦から登録の不備でベンチに入れるかどうか微妙なんですがね(笑)

2013年8月24日土曜日

新シーズン始動!!

スペイン生活も2年に近づき、バレンシアで3シーズン目を迎えることになりました。
今年は、去年とは大きく違い、U-18のBチームを第二監督として、U-10のCチームをスペイン人と共同監督として指揮することになりました。

U-10の方は、私が今年も監督学校に通うため、練習に出られないタイミングが出てくるので、その対策としてディレクターが用意してくれたものでした。

ということで、今年は2チームを指導する事になったのですが、U-18は既にチームが始動しており、バレンシア到着2日目にしてトレーニング合流です。

トレーニング初日、何をするかと思えば、トレーニングマッチ!
しかもU-15のトップチームとの試合。カテゴリーが一つ下ですが、バレンシア州でトップのリーグに所属し、去年は並み居る強豪を撃破しながら4位という成績を残した偉大なチームです。

さて、この試合は審判としてピッチの中で彼らの動きを見ることになりました。

Aチームが上から2番目のリーグに昇格したことから、Bチームのメンバーは去年からかなり変わり、さらに新しいシステム1-4-2-3-1を試しているところで、チームとしてはまだまだ出来上がっていない様子の立ち上がり。

そんな中、前半早々にU-15相手に失点し、そのまま前半終了。
正直に、全てが組織されていない様子。ディフェンス時にどこで取りに行くのか、オフェンス時にどこを起点にどうやって崩していくのかが全く見えない。。。
確かにまだ誰を残すか落とすかを試している段階とはいえ、かなり解決していかないといけない問題がありますね。。。戦術的にもフィジカル的にも。

後半は段々と試合に慣れてきたお陰で、前半よりは強度の高い試合が出来ましたが、結局は1−2で敗戦。。。今シーズン初の試合を年下相手に落としてしまうという最悪のスタートですが、解決しなければ行けない問題がわかったというだけでも収穫だと思います。

明日もアウェーでトレーニングマッチがあるので、名前とプレースタイルを覚えるためにも明日はビデオを持って行って撮ってやろうと思います。

シーズンは始まったばかり、これからどんどんチームを良くしていきますよ!!

2013年8月22日木曜日

愛媛のクリニックを終えて

この夏、地元愛媛県で坪井健太郎氏と共に小学生〜高校生に対してクリニックを実施しました。今回は、2人組でのクリニックという私としては初めての試みで、坪井氏の第二監督という形で参加させていただきました。


実体験として愛媛は東京に比べてサッカーの情報が入ってくるのが遅く、また公立学校には指導者が不足している中で、サッカー部の顧問にサッカー経験者が付かないこともしばしばでした。(私が高校生当時)


そんな中、今回のようにオーガナイズをしていただき、我々にトレーニングをさせていただけるチーム関係者の方々がいらっしゃることがとても嬉しいですし、本当に感謝の気持ちでいっぱいですし、その熱意に頭が下がる思いです。


私自身も今回をきっかけに皆様とお話をさせていただくことで、何を求められているのか、その中で自分が何を提供できるのか、何が出来るかが明確になってきましたし、それに対してバレンシアで準備しなければならないことも少しずつ分かってきました。

今シーズンは、新しいチャレンジがたくさんあるシーズンになりそうなので、それを全部ものにして、また来年はパワーアップした状態で地元凱旋をしたいと思います。

最後になりましたが、今回のクリニックでお世話になった皆様、本当に有難うございました。そして、これからも愛媛を盛り上げていくために一緒に頑張っていきましょう!!

2013年8月5日月曜日

明日から愛媛でクリニック

本日、松山に帰って来ました!!

そして、明日からは坪井健太郎さん(http://goo.gl/C7VJ8d)と一緒に愛媛でクリニックを行います。
ご興味のある方は是非会場に足を運んでいただければと思います!
日程は以下になります。

日程・会場
8月6日(火)19:30~ FCチェントラ―レU-15~13(金生第二小学校)
8月8日(木)午前   豊浦高等学校 (四国中央市やまじ風公園天然芝)
      19:00~ 四国中央市トレセンU-12(会場未定)
8月9日(金)午前   豊浦高等学校(松山市済美球技場クレー)
8月11日(日)午前・午後 済美高校 (松山市済美球技場クレー)
8月12日(月)午前 新居浜西高校  (四国中央市やまじ風公園天然芝)
     午後 川之江高校 (四国中央市やまじ風公園天然芝)

2013年7月12日金曜日

某高校の選手短期留学のアテンド

今年3月にある高校の選手3名をバレンシアで受け入れ練習参加をオーガナイズしたので、その時に気がついたことを書いていきたいと思います。

3名の内、1名は私の所属するアルボラヤUDのトップチーム(5部)、残りの2人はウラカンバレンシア(3部)のユーストップチームに練習参加しました。

彼らはその高校の中でも期待されている選手たちで、プレーを見る限り質を持った選手であることは間違いありません。その前提で彼らとスペイン人の違い、足りないものを私の視点から何点か書いていきます。

その違いと足りないものは、全部で3点。
1点目は、コーディネーション力。
特に上半身と下半身の連動した動きがぎこちなく感じました。
欧米人は2軸歩行、日本人は1軸歩行と言われており、その影響もあるのかもしれませんし、今回参加した3人が特別だったのかもしれないのですが、長いポールを立ててジグザグに走るフィジカル系のトレーニングでは身体の軸がしっかりしておらず、上半身だけがポールを避けるだけに動いており、アンバランスな状態で動いていました。
私はフィジカルコーディネーションの専門家ではないので、詳しいことは言えないですが、ただ、確実に彼らの方がスペイン人よりもゴールが遅く、動きにぎこちなさが見えたということは改善しなければならないことだと思いますし、これがバランスが多少崩れても身体をねじ込めたり、ボールに対してアタックにいけたりなど、球際の部分に出てくるのではないかと思っています。
ここについては、私も勉強して行かなければならない分野だと思っています。

2点目は、ポジション別のプレー理解、プレー選択。
これは、自分のポジションでやらなければならないこと、その理解が足りていなかったということです。もちろん、所属チームが求める役割があると思うのですが、私が彼らを見たところ、そういった意識が薄いまま漫然とプレーをしているというか、チームの状況、相手の状況を考えて、プレーを変えられないといった状況が見られました。
コレは色々なシステムの中で自分の役割や相手の状況等を意識させずに育ててきたことに原因があるのではないかと思います。ただ、彼らもそのことを指摘すると徐々に変わっては来ましたので、彼らの能力の高さにはビックリしました。

3点目は、FW限定ですが、素直さ。
少し抽象的になってしまうのですが、ペナルティ付近での危険を感じさせることの出来る能力の事を意味しています。今まで見てきた日本人選手(年代日本トップクラス)の選手でもそうなのですが、トラップ→シュートが素直過ぎるし、何をやってくるか分からない怖さがを感じませんでした。私の意見からすると素直過ぎるのだと思います。
スペインの感覚から言うと、FWに限っては自分の好きなタイミングでシュートしていいのです。そこに相手がいようといまいと、自分のタイミングとスタイルを貫いていいのです。なので、ペナルティエリア内で相手が前にいようがシュートしますし、監督もそれについて何もいうことはありません。(パスを出せば決定的な場面は別ですが)
そういったある意味強引さというか、何をしだすか分からない怖さを引き出すようなトレーニングも日本には必要なのかもしれませんね。


さて、長々と書いて来ましたが、あくまで私の視点からの意見ですし、参加選手を通したスペイン人との違いや足りないところなので、一般的かどうかは分かりませんが、ただ私が見てきた選手に共通している部分でもありますので、ある程度は信用性があるのではないかと思います。
私も言うだけでなく、それをどう改善していくかを明確にし、またこのブログでそれについて書いていければと思います。

2013年6月8日土曜日

2013年:スポーツ指導者支援協会の研修

久しぶりの投稿になります。
先週まで指導者学校と仕事とで毎日忙しくしていたのですが、指導者学校が一段落し、時間が出来たので、ちょっとづつブログも更新していきます。

さて、今回は今年2月に実施したスポーツ指導者支援協会の研修について。
この研修を簡単に説明すると、日本で活動している指導者が海外に行き、現地の指導者(今回はスペイン人)、現地で活動している日本人指導者を通してそれぞれの疑問に対して率直に質問を投げ、それを一緒に解決し、見聞を広めていくというものです。また、毎回の研修でテーマが設定され、それについて参加者同士で話し合い、理解を深めていくという方法を取っています。

今回の研修テーマは「インテンシダッド(インテンシティー)」について。
最近ザッケローニ監督がコメントでこの言葉を使うことで日本で流行り言葉になっているようですが、半年前にまさにその言葉について深めていこうというものでした。

研修はバルセロナとバレンシアで行われ、私はバレンシアでのアテンドをさせて頂き、研修クラブは私の所属クラブであるアルボラヤUDでした。
アルボラヤでは、インテンシダッドについてぺぺ(U-15)、ギウリ(U-13)、ルイス(U-10)にインテンシダットについての質問を行い、テクニカル・ディレクターのウルタード、会長のカルロスにはクラブ運営についての質問を行いました。

研修中はまさかの大雨に見舞われてなかなか難しい研修とはなってしまいましたが、その代わりに色々な人に話を聞くことができ、また時間をかけて今まで触れてきたものについてまとめる時間を持てた事は良かったのではないかと思います。
またそれによって、参加者の人達にも私がスペイン生活1年で得たも、感じたものの70%ぐらいを持って帰ったもらえたのではないかと思います。
また、自分自身もスペイン人の考え方や、クラブの方針などを聞くことが出来てとても有意義な時間を過ごさせて頂きました。


さて、研修参加者のインテンシダッドについての結論は来月末の報告会で聞けることとして、私自信のインテンシダッドについて、ちょっとだけ書いておきたいと思います。
と言いますのも、スペイン人のどの指導者に「インテンシダッドって何??」と聞いてみても誰も同じ定義を持っていません。なので、今回のインテンシダッドも私なりの定義と言わせていただいています。

私の中でのインテンシダッドとは、
「リズム、球際、判断スピード、メンタル(モチベーション等)の総合的な強さ、速さ」だと思っています。また、この一つでも欠ければインテンシダッドが高いとは言えません。前の2つはプレーとして表出するもの、残りの2つは頭の中でコントロールされるもので、要は頭と身体の両方でインテンシダッドは評価されるものだということです。
きっとこの言葉はスペインに来て、色々な指導者のトレーニングを見て、どの場面で使われているのかを観察し、どういった意味で使われているのかを聞いてみないと実際に腹には落ちてこないものだと思っています。また、何度も言いますがコレは、私のインテンシダッドの定義で正解でも何でもありませんし、来年には違う定義を持っているかもしれません。

まだまだインテンシダッドという言葉については考えなければならないですし、研究しなければならないと思っています。ですので、自分で書いてなんですが、このインテンシダッドという言葉で「言葉遊び」をしていただきたくないというのも本音ではあります。

また、一点思っているのが、私も含めてディフェンスにおけるインテンシダッドは日本のチームにおいて足らない部分があるのではないかということです。持論として、トレーニングのインテンシダッドはかなりの確率でディフェンスによって決まってくると考えているのですが、その部分において、去年の日本でのクリニック、アテンドで受け入れたチーム、選手たちを見てみると物足りなさを感じています。
今回の日本帰国時にもまたクリニックがありますので、そこをどう改善していくか、どう伝えていくかは我々指導者としての課題だと考えています。

長々と持論を展開してしまいましたが、スポーツ指導者支援協会のスペイン研修の報告会が7月末に行われ、インテンシダッドについての報告がありますので、詳しくお知りになりたい方は、そこに来られれば何かヒントがもらえるのではないかと思います。
バルセロナでアテンドをした坪井健太郎さんも参加されます。

是非とも皆様と一緒にインテンシダッドについて考えていきたいと思いますので、宜しくお願い致します。

2013年4月17日水曜日

技術→戦術?技術+戦術?

最近書きたいことは一杯あるのですが、少し他にやることが大量にあり、後1ヶ月はそちらにかかりきりなので、今回はちょっとしたビデオをUPして、皆さんに何かを感じてもらえればと思います。
いいとか悪いとかではなく、こういうトレーニングが実際に行われていますよということです。
この子達は私が教えている街クラブの8歳の子達です。(私のチームではありません)

よく「技術がないのに戦術練習できるのですか」と聞かれるので、その答えのヒントに成るのではないかと思い載せました。(最後のほうで邪魔(監督友達)が入り、雑音とカメラのブレがあります。申し訳ありません。)

皆様、どのように感じたでしょうか?

2013年4月3日水曜日

三十路ですなぁ。。。

本日、尾崎剛士は30歳を迎えました。
これから年齢欄の初めの数字が3からです。間違えそうww

まずは、ここまで生きれたことに感謝、生かせてもらえたことに感謝です。

去年の誕生日の投稿を見てみると、大体考えてることは今年も一緒。
とにかく一生懸命に目標を見据え、真っ直ぐに素直に真摯に向かっていくだけ。
責任は自分がとるし、言い訳なんてしない。
それだけです!!!

そして、コレを読んでくださってる方々、バレンシアの友人、日本にいる友人、先輩、後輩全ての人に心から感謝です。自分の力で生きたいと思い飛び込んだバレンシア。でも、そんなことは不可能で90%の事は皆さんに助けられながら生きている。昨年はそれを改めて自覚した年でした。
だからこそ、自分の10%を最大限に活かし、更に皆さんの90%をより有効にするために、気持ちを新たに、もう一度初心から始めようと思います。


そして最後に、

おやじ、オカン、にいちゃん、ねえちゃん、親族の皆さん、30年間本当に迷惑かけてばっかりでごめんなさい。
でも、いまオレは誰よりも最高に楽しい人生を送っとると思っとるし、送ろうと試行錯誤しとる。ものになるまであと何年かかるかわからんけど、諦めんし、絶対に成し遂げてみせる。だから、もう少しだけ勝手を許してください。

2013年3月29日金曜日

福岡大学スペイン研修の感想

なかなかブログを更新できないでいましたが、やっと怒涛の日々が一段落したので、これから今までの活動を少しずつブログに書いていきたいと思います。

まず今回は1月に実施した福岡大学スペイン研修(ウラカンバレンシア)について。

既に小澤一郎さんのメルマガでも取り上げられている話題なのですが、もう少し私なりに掘り下げて書いていけたらと思います。(小澤さんのブログ:http://valenciasoccerlife.blog6.fc2.com/blog-entry-1507.html

バレンシアで彼らの遠征に帯同するのは今年で2回目で、彼らの成長と福岡大学としての変化が見られるのを楽しみにしていました。


最初に、総評としてはメルマガにも書かせてもらいましたが、4選手とも良いパフォーマンスが見せられたと思います。特に2回目のスペイン遠征となる山崎凌吾はかなり変化が見られており、可能性を感じることが出来ましたし、他の3人もかなり高いテンションでトレーニングに参加することが出来ており、監督からの評価も上々でした。

さてそんな中、気になる現象が2点あったので、掘り下げて行きたいと思います。
1点目はメルマガの通り、正確な技術判断の部分。
これについては詳しくは書かないですが、簡単に言うと、技術的に正しいことでも、その場面、状況に合わなければそれは正しい技術判断ではないということ。

私はこれを「リズム」という言葉で表現しますが、チームのリズムが3拍子(ワルツ)の時に、いきなり4拍子(タンゴ)のリズムが入ってくると、その本人は良くとも、次の人はリズムを崩しそれを戻すのに苦労するのでは無いでしょうか。ということは、ボールを受けた選手は、ミスをしやすくなると思いませんか?ボールをとられる可能性が増えると思いませんか??
チームのリズムに合ったテンポで、そのリズムに合った技術判断をして行かなければならないというのが私の意見です。

さて、2点目はプレッシャーとは?ということ。
プレッシャーとは、大辞泉、明鏡国語辞典によると「圧力、特に精神的な重圧」と定義させれています。ということは、サッカーにおいてボールを持っている選手に対して、プレッシャーに行くということは、相手が精神的に重圧を感じないとダメだということです。

そこにおいて、今回の研修で多く見られたのは、相手選手がプレッシャーを感じていないプレッシャーかけている光景です。もちろん、彼らは日本でプレッシャーをかけれていると思います。ただ、国、レベルによってそれが違うことを認識しなければならず、その距離、強さもコントロールしなければなりません。

スペインにおいては、もちろん状況にもよりますが少し極端に言うと、顔がぶつかるぐらいの距離に近づかなければプレッシャーを感じません。その距離というのは良く世界との違いと言われ続けているものだと思うのですが、まだまだ足りないというのが今回の私の評価です。もしも、スペインで言われるプレッシャーをかけたいのであれば、育成年代から厳しくプレッシャーをかけられる練習を続けなければ、それは得られないのではないか思っています。

それは、今度UPする予定の指導者協会の方のアテンドで議論した話題「インテンシティー」にも関わってきますので今回はこれだけにしておきます。

最後に、今回の福岡大学は全てにおいてポジティブな結果でした。
彼らは上記の問題点を認識し、短い間でしたが改善に務め、そのヒントを手にして帰ったように思いますし、スペインでの生活をこれでもかというほど楽しんでいましたし、精神的にも成長が見られました。
私も監督業に従事しているものとして客観的に判断しても、彼らは精神的、技術、戦術、フィジカル全てにおいてスペインで戦える状態になりつつあると言えます。

確かにまだまだ足りないものもあります。ただ、それがあるから上を目指せる。
彼らがそれを認識、克服し、日本を代表する選手になってくれることを願っています。

2013年3月11日月曜日

震災後2度目の3月11日

3月11日

きっとこの日はずっと忘れられないし、忘れないだろう。
あの日のことは鮮明に覚えている。

地震が起こった年に日本を離れ、今はスペイン、バレンシアの地で暮らして1年以上になるが、やっぱり思いは日本にある。

ニュースを聞く限りだと、まだまだ復興は道の途中。十分な支援が行き届いていない場所もあると聞く。遠くから自分は何も出来ないが、そういった人たちに早く支援が行き届くことを心から願うばかり。

海外生活をしていて、他の国と比較する機会が多いがいつも思うことがある。それは

「日本人は強い」

ということ。

何度も何度も自然の大きさを見せ付けられ、それと共存しながら生きてきた歴史。
そんな日本人の心の芯は誰よりも強い。

だからきっと今回の地震からも復興し、更に進化した東北が見られると信じている。


バレンシアより尊い命と新しい希望に心をこめて合掌。

2013年2月17日日曜日

セスクがCMで日本人と共演!?

先ほどテレビを見ていたら、ビールのCMにセスク・ファブレガスが日本人とお寿司を食べるシーンに出ていました!!

気になったので調べてみたら、You Tubeに上がっていたので皆様にもお知らせさせて頂きます。

いやぁ、こうやってセスク・ファブレガス、日本人、お寿司、ビールという組合せでスペイン全国ネットでCMが流れるのは嬉しいこと。

いやぁ、ビックリ!!

2013年2月15日金曜日

カーコンビニ倶楽部LPCカップ スペイン遠征 No.2

さて、カーコンビニ倶楽部LPCカップの第二回目です。
テーマは試合について。

相手はビジャレアルのU-12のトップチームとBチーム。
実はトップチームとの試合のときは、指導者学校のため一時バレンシアに帰っていたので見れませんでした。ですので、Bチームとの試合を観ての感想を短く厳しく書いていきたいと思います。
主に感じたことは2つ。

・プレッシャーのかけ方
・ポジショニングについて

まず、プレッシャーについて。
簡単に言うと厳しいですが、「遅い」「弱い」「遠い」。

これらは、相手のプレッシャーの速度と距離に慣れていないことが原因だと思います。慣れてないというと聞こえはいいですが、トレーニング出来ていないという印象です。

スペインでは球際で50:50だと、思いっきり足ごと吹き飛ばしに行きます。また、30:70でも同様です。このように相手は球際でスピードを落とさないのに比べて、日本のチームは一歩引くので、プレッシャーがかけられない、相手がプレッシャーと感じないということになります。それによって球際でのプレッシャーが「遅い」「弱い」「遠い」となります。更にビジャレアルは攻→守の切替が早いため少しでも判断が遅れるとすぐに奪い返され、ボールを支配されてしまうという事が続いていました。

これらはトレーニングで変えられる部分なので、是非とも彼らが中学生になった際には重点的に取り組んでいただきたいテーマですね。

次に、ポジショニング。
コレはチームとして活動した時間が少ないので多少難しい部分はあったと思いますが、攻撃の際の幅の取り方が上手くなかったように思います。奪った後に広がるのが遅く、逆に中へ中へと入っていってしまい、相手の網に引っかかっていく感じ。また、守備のラインの意識、自分の背後の意識が低いところが目につきました。
ある選手に聞いてみたのですが、彼のチームではそういった練習をあまりしていないようでした。


あまり長いく書いてもと思い、短く書きましたがどちらもサッカーにおいて普遍的な項目。私も初めて日本のチームにスペインで帯同して色々な発見があり、とても有意義な時間となりました。関係者の方々に感謝ですし、来年こそは日本は強いというところを見せたいと思います。

さて、次回は色々な媒体にも既に載っているのですが、福岡大学4選手への帯同について書いていきたいと思います。

2013年1月30日水曜日

カーコンビニ倶楽部LPCカップ スペイン遠征 No.1

長い間空いてしまっていましたが、やっと時間を作る事ができたので、少しずつ溜まったものを吐き出していきたいと思います。

まず第一弾は、カーコンビニ倶楽部LPCカップのスペイン遠征帯同についてです。
FBでは一部報告をしましたが、今回はその内容と、短く感想を書いていきたいと思います。

まず、カーコンビニ倶楽部LPCカップとは、
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(社)日本サッカー名蹴会ラモス副会長のもと、U12『カーコンビニ倶楽部LPCカップ』が今年よりスタート。将来世界で闘えるジュニアサッカー選手を発掘し、世界トップレベルのサッカーと文化を体験してもらう機会を提供しようというプロジェクト。今回は、チームとして優勝を目指す戦いの中で、ラモス瑠偉とのスペイン・ビジャレアル遠征メンバーに選抜。
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上記カップ戦の中で、選ばれた18名が年始の休みを利用してスペインはビジャレアルにやって来ました。私はその中で現地スタッフとして、ビジャレアルのコーチが行うトレーニングの通訳を中心に担当させて頂きました。

今回は初めてチームとして日本人を受け入れ、スペイン人コーチの下で一緒にトレーニングし、スペインのチームと試合を観ました。

本プログラムでは4日間スペイン人コーチの下でトレーニングが出来る機会がありました。担当してくれた2人のコーチは、ビジャレアルU-18のBチーム監督ルーベンと、U-8のAチーム監督ハビでした。

一日一日トレーニングの課題が違っていたので、その度に気がついたことが色々とあったのですが、今回は全てのトレーニングを通して足りないと思ったことを、正直に書いていきたいと思います。

(練習前の一コマ)

まず、スペイン人監督と最後に話して共通して感じていた課題が、リズム(スピード)と戦術理解。

今回は特に攻守の切替とキーパーからの攻撃の構築という課題が中心で、多くのポゼッションからフィニッシュまでのトレーニングをしたのですが、そこで感じたのは「素直にプレー」をする事が多いこと。言い換えると、個人個人が正確なプレー(例えば、ボールが来た方向の逆足でトラップする、等)を心がけることで、チーム、グループとしての最適解を見失っている感じがしたということです。それが、上記したリズム言うところに出てきているのではないかと思いました。

もちろん、正確なプレーをすることは素晴らしいことです、ただ、もしそれがチームとしてのリズムやスピードを落としていた場合はどうでしょう?それは本当に正確なプレーといえるのでしょうか?

これは戦術理解にもつながると思いますが、いつ、どこで、どういった状況で、何を選択するかを適切に行うことが、正確なプレーであって、毎回、どこでも技術的に正確な正解なプレーをすることが正確なプレーではないのです。今回来た子供達は、それが意識され過ぎているのではないかとトレーニングで気が付かされました。

私が日本でトレーニングをしていた時も、技術的な部分はかなり厳しく言って来ましたが、もしかしたら言い過ぎたことでそればかり意識して試合のイメージを無くしてしまっていたのかもしれないと今、猛烈に反省しております。

これは、後日書かせて頂く、福岡大学のアテンドの際にも同様の現象が起こっていました。

さて、問題点ばかり書いていてもしかたがないので、日本人の誇れるところ。
それはやはり、技術的な正確さ。上記と矛盾しそうな内容ですが、やはり日本人はボールをコントロールするのは上手いです。なので、後は試合で何をしなければならないかを意識したトレーニングが出来れば、更なるレベルアップが目指せるのではないかと思います。

今回書かせて頂いたリズム、戦術理解に関しては、スペインではプレーインテンシダットという言葉にまとめられており、最近は指導者の中でも話題になっていますが、今回私が特に感じたのはリズムの部分。とにかくプレーリズムが遅いのと、そのリズムを変えられないこと。それを小学生に求めるのは酷だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ビジャレアルの選手はそれが出来ています。であれば、出来ない理由は無いはずです。

そのためには、指導者がきっちりとその現象が自然と出るトレーニングを組み、導いていってあげなければならないのではないかと思いました。

とは言っても自分自身、なかなかその部分を自チームでトレーニングし切れていないので偉そうには言えませんが。。。後半部分は自戒も込めてのコメントになります。

ということで、今回のアテンド業を通じての率直な感想になります。
この状況は、BS12 Twellvで放送になりますので、放送日の情報をいただきましたら追って報告させて頂きます。

次回は試合を観ての感想を書いてみたいと思います。

2013年1月1日火曜日

2013年の始まりは豆

2013年の元旦は料理三昧です。

年越しはバレンシアでお世話になっている先輩のお宅で、日本人、スペイン人、イタリア人と共に過ごし、その後、実家に集合している親戚たちとスカイプ。
(先輩とドラム)

スカイプが終わった頃には既に朝の7時過ぎだったので、初夢に期待して就寝も起床後に何の記憶もなし。。。

そして、2013年の元旦は豆を煮ることから。
というのも、納豆とあんこが食べたくて、納豆は既製品から培養、あんこは小豆から煮て作るというもの。

クリスマスにチームのご父兄から百貨店のギフトカードをもらったので、それで圧力鍋を購入し今回フル活用。

納豆はあと一日かかるので、完成後に報告として、あんこは今日完成。
あとは、餅があれば正月気分が出て最高なんですが。。。

その後は、今年も気合を入れて日本人として生きていくために、お茶を一服。
久しぶりに吉田兄弟の三味線をバックに略盆点前をしてみました。

薄茶を飲んで心を落ち着けて、
2013年、今日からまた一生懸命にいい意味で「勘違い」して突っ張っていきます!!

そして、本年も皆様に幸多からんことを!!