2012年10月31日水曜日

AlborayaUD vs EMDA C.F. ALAQUAS

想像以上に狭く、芝の足が長いグラウンド。しかも試合球はフットサルのボールを思わせるほど固く、弾みが悪い。子どもたちもウォーミングアップ時に文句たらたら。。。
ただ、そんな中でも試合は始まるので、いつもは同じ時間配分でのアップをボールを多く触れる様にロンドの時間を多めに設定して試合に挑みました。

しかし、たかが30分で状況に適応できるわけなく、前半開始10分は自分たちのしたいことをさせてもらえず、ただやろうとしていることは見えるので、とにかく焦らないでいいと伝え、選手たちがこの状況に慣れるのを待つしかない時間が続きました。
そんな中、相手のDFのミスから得点し、チームに落ち着きが戻り始めます。
満足行く形ではないものの、トレーニングで狙いとしていたサイドからの早い攻撃は形として出てきていたので一応は安心。
その後落ち着きを取り戻し、着々と得点を重ね、結果は6−2で勝利。

ただ、この試合で気になったのは、パスの後の動き直しと、サイドの選手のダイアゴナルの動き方。これはきっちりとトレーニングしていかないといけないと監督と確認し、今週からの練習に組み込んでいくことになりました。

とりあえず、コレで開幕2連勝。次節は強豪との試合がホームで待っているので、きっちりと準備したいと思います。

2012年10月24日水曜日

AlborayaUD vs Torre levante

最近のバレンシアは朝晩が冷えてきて、上着を用意しなければなら無くなってきました。

さてリーグ開幕戦、古豪のTorre levanteと対戦。Levanteの名が付くだけに簡単には勝たせてくれない相手です。

当日のコンディションは最悪。前日から降り続いた雨でグラウンドはウェット。当日も雨が降ったり止んだりで風も強く、身体も冷えやすい環境。そんな中、監督と話し合って、ウォーミングアップは少し短めで、サッと身体を温めるだけで、試合に向かうことに。

相手は、10歳と11歳の混合チームということで、我々のチームに比べて体格が大きく、相手のフォーメーション1-2-3-2の真ん中のMFはテクニック的にはそれほど出ないものの、キックの精度、強さがあり、前半から手こずる展開。

そんな中、2週間かけて練習してきていた、奪った後すぐにサイドに開いて、相手を引き出してからトップに当てて、そこから後ろに落とすもしくは、FWが自分で行くという展開そのものが試合中に繰り広げられ、今回はFWが前を向きシュートからゴール。
その後は、奪ってから早く展開という事は意識づいてきているのは見えるのだけれど、その際のパスの精度が良くなく、奪い奪われの展開の連続になってしまい、硬直した状況になる。
そこで、サイドに技術力の高い選手を配置し、ボールが一度収まる状況を作ることに。
そうすると、徐々にサイドの深い位置に侵入できるようになり、パスも自然とつながるように、そうした中、サイドから1点、FKから1点を追加し、3−0で折り返し。

ハーフタイムにはもう少し丁寧にボールを繋ぐことと、相手のGKからの展開がパターン化されているので、そのパターンを教え、そこから奪いに行くことを指示。

後半は相手も、サイドへのカバーを早くするように対応してきて、お互いに譲らないなか、相手のFKとCKからそれぞれ1点ずつ入れられ3−2に。勢いは完全に相手に行く中、ウチのエース、アルバロとセルジでワンツーを使いサイドを攻略し、センタリングからアレックスがダイレクトボレーでゴラッソ!!!鳥肌モノでした。。。

その後、FKで1点を加え、最終的には5−2で勝利。
バレンシアではあまり降らない雨の中、慣れない環境で、よく戦ってくれました。

この試合ではプレシーズンで重要視していた守備→攻撃のモーメントの動き方が良くなってきていることが確認できとてもいい収穫になりました。
ただ、パスの後の動き出しについてはまだ課題があるので、今週はそこを重点的に修正していければと思います。来週は私一人で練習を受け持つことになりそうなので、気合を入れて頑張らないと!!

2012年10月19日金曜日

リーグ開幕&指導者学校の登録終了!!!

さて、今週から我々のリーグが開幕します。
去年1年間は、ずスペインのサッカーの流れを知ることが一番に来ていたのですが、今年からは、きっちりと第二監督の役目を果たしていかなければなりません。
否が応でも力が入ってきます。しかも、今年は強豪相手と試合ができるとのことなので、チームとしてどのような成長を促せるか勝負どころですね。
試合内容、結果共にここでお知らせできればと思います。

はなしは変わり標題の件ですが、指導者学校への資料提出も終わり、やっと通えることになりそうです。もし、人数が溢れることになったら体力試験があるらしいのですが、まあおっさんもいるのでパス出来るでしょう(笑)

ということで、今年は一杯やることがありそうです。
一瞬足りとも気を抜けそうに無いですね。

その様子もこのブログで書いていきたいと思っています。

では明日からのリーグ戦頑張ってきます!!

2012年10月15日月曜日

Huracán CF - UE Llagostera

今日は我々の試合が休みということもあり、ウチのクラブのU-12とU-14のトップチームの試合と、スペイン2部B(3部に相当)のHuracán CF - UE Llagosteraの試合を観てきました。

まず私のクラブの試合ですが、特にU-14のチームは相手を追い込む方向、取り切る場所、奪った後の攻撃方法までしっかりとオーガナイズされており、プレシーズンにきっちりとトレーニングされてきたことが伺える試合運びでした。
去年のU-11(リーグ3位)を基礎に作り上げたチームということもあり、多少のやりやすさはあったのだろうが、仕上がりとしては上々。これから追っかけていきたいチームが増えました。

そして、午後はHuracán CF - UE Llagosteraとの試合を観戦。
Huracán CFは現在リーグ首位ということもあり、観客も1000人近く入り、大盛況。昨シーズンに比べると選手が大幅に変わっており、アップをみる限り違うチームに。スタッフは全員残留しているので、どんな試合を見せてくれるか楽しみにしていました。

更に、ここのグラウンドの特徴は、とにかく小さいこと。中学生の公式戦ぐらいの大きさしか無いのです。そこに、大人が22人。さらに周りには柵があるので、より小さく見える始末。
そんな中、このグラウンドでの戦い方はやはりガチガチ。短くパス繋いでマークをはがしても、すぐにプレッシャーをかけ直せる上に、スペースが無いので、相手を動かすことも出来ない。更に、バルセロナのように技術的にパーフェクトなわけでもない。そんな際は、守備から攻撃に変わる瞬間の相手が守備のバランスを崩している時にスピードを持って身体を当てながら抜き去るのが効果的。
お互いにそれを分かってか、攻守の切替時を狙って瞬時に長いボールがFWに入ることの多いこと多いこと。攻撃しているからと一瞬でも気を抜くと、次の瞬間には自分の前にボールが入っているような状態。観戦している方も一瞬たりとも気が抜けません。

そして、後半開始早々にHuracánのボランチがイエロー2枚目で退場。その直後に失点。それからHuracánの選手たちは冷静さを失い、暴力行為で1人退場。結果、9人対11人の試合に。しかし、それで審判に対する怒りでチームと会場が一体になり異常な雰囲気に。

すると、プレッシャーに負けたのかわからないのですがUE Llagosteraが急いで攻撃をしてみたり、ボールを失う回数が多くなりました。正直、人数が多い上に、スペースが出来たのだからきっちりと回せばいいものを、ミスを繰り返していました。
すると、CKからHuracánが得点。もう、笑うしかなかったです。UE Llagosteraは雰囲気に飲まれて、優位にたってるにもかかわらず、時間稼ぎするし、焦ってボールを簡単に失うし、Huracánは勢いにのって更に得点を目指すしと、全くアベコベの状態。
結果は1−1の同点で終わったのですが、もう見てるだけで疲れました。ただ、Huracánの選手は9人で30分を戦いぬき、本当に素晴らしい集中力でした。

コレこそがスペインサッカーなのかなと思わせてもらいました。どうやって選手を乗せて、気持ちのこもったプレーをさせるか。こっちでは日本以上に重要度が高そうです。
この経験をどうやってウチのチームに落とすか、じっくりと考えます!!






2012年10月12日金曜日

昇格!?

現在、プレシーズンを戦いながらチームを作っている最中なのですが、"F"から"D"昇格しました。。。(笑)

というのも、前回の投稿で書きましたが、"D"チームと試合をして勝ち、実力を見せることができたということが一つと、あとはリーグ間のレベルを見てクラブのコーディネーターが調整した結果、我々が"D"を名乗ることとなったようです。"D"というと昨シーズンのアルファベットと一緒ですし(BenjaminD)、去年のAlevinDもリーグ優勝しているということもあるので、一層気合が入ります。しかも、去年AlevinDを優勝させた監督は今シーズン11人制の監督としてチームを率いているので、我々監督側としてもココが勝負どころです。

と気合十分でAlevinCと練習試合をしたのですが、1-4でボコボコにされてしまいました。。。(苦)
彼らは同じ10歳年代の最高レベルのチーム。全てにおいて我々の上をいっていたのですが、かと言って我々にも出来ることがあったと感じる試合をすることができました。

その出来ることを詳細化し、きっちりとトレーニングに落としていきたいと思います。

来週リーグが始まるというのに今週は試合がないので、拍子抜けですがしっかりとリーグ開幕に向けて準備をしていきたいと思います。


蛇足ですが、昨日AlborayaUDのU-15とU-13のトップチームが、我々のグラウンドでビジャレアルとリーグ戦を戦っていたのですが、U-13は負け、U-15は勝っていました。
できるだけ早くあのピッチに立ちたいと再度自分の目標を確認できました。

ただ、やっぱりU-15の子達は既に身体、顔共におっさんでイカツい。
どこも日本人となんて似てないよ。。。

2012年10月6日土曜日

AlborayaUD vs San jose

リーグ開幕前最後のプレシーズンマッチを戦った来ました。

相手はSan jose(サン・ホセ)という古豪で、全てのカテゴリーでライバル関係にあるチームで、しかも1学年上のチームで、体格も大きく、プレシーズンの仕上げにしてはかなりいい対戦相手となりました。ウチのチームも先週の上位チームとの試合をしっかりと戦えたことで、練習からも彼らに自身と責任が見えてきており、今日の試合は期待していました。

さて試合ですが、ウォーミングアップはしっかりしたつもりだったのですが、朝8時からの試合ということもあり、かなり入りが悪く、ゆっくりとしたペースで試合が進んでしましました。(シーズンに向けて反省です)ただ、時間が経つにつれて身体も温まってきたのか、動きが良くなり高いインテンシティでプレーが出来るようになりました。
特に、我々が今週のトレーニングで狙いとしていた奪ってから早くサイドに開いてスピードをあげて攻撃をするという場面がゴールまでは中々結びつかないものの出てくるようになりました。特に相手が、ボールを奪った後の戻りが遅かったので我々の攻撃パターンが効果的に効いたように思います。

結果としては、8−1での勝利。このうち何点かは理想的な点のとり方をしてくれたので、前線の作りはかなり良くなってきたのではないかと思います。更に、先日変わってくれてアルベルト君もそのままのプレーを続けてくれ、完全に目を覚ましてくれてたようです。

守備→攻撃のモメントはかなり上手く、味方、スペースを見つけて早い攻撃が出来るようになったのですが、攻撃のモメントになった時にボールを常に前に進めようとすることと、パスを出した後に動き直しをしないことが頻繁に見られ、特に動き直しをしないことで、パスコースが1つ減り、限られたパスコースを狙われ奪われるという現象がかなり見られたため、今後これを解決して行く必要が有りそうです。

また、去年からみているアルバロ君はもう天才(笑)4人に囲まれてもスルスル抜いていくし、囲まれて抜ける場所がないと思えば、簡単にプレーするし、かなり広い視野でプレーしてるしと、パーフェクト。あとは年齢を重ねるに連れて身体が大きくなってくれることを願います。ただ、コントロールオリエンタードの部分に少し難があるので、そこはチクチク言ってやろうと思います。

来週は州の祝日があり、練習が1日しかなく、週末も試合がないので、ちょっとゆっくり休んで、しっかりと準備したいと思います。

時間もあることなので、今まで溜まってるブログもしっかりと上げていきたいと思います。

2012年10月2日火曜日

新チームとプレシーズン

バレンシアに帰ってきて20日が経とうとしていますが、帰ってきて早々、初体験の連続で今はかなり充実した毎日を過ごさせていただいています。
やっと落ち着いてきたので、各々の事柄についてはこれから備忘録も兼ねて書いていきたいと思います。

さて、今回は新チームとプレシーズンについて話していきたいと思います。

私は今年も同じクラブのAlborayaUDのAlevinF(U-10)を指導することになりました。基本的には去年のチームを基準に40%の選手が入れ替わった感じです。第一監督もルイス・ホジャス君です。そして、私は第二監督。

また、今年からレギュレーションが変わり8人制サッカーになり、少しピッチは小さく感じるようになったものの、出来ることが多くなったのでそれはそれで面白そうかなと。

さて、今年はほぼ同じメンバーとまたシーズンを戦っていくわけですが、カテゴリーも上がり、8人制サッカー最後のカテゴリーなので、去年よりも厳しく規律正しくやっていくことを選手にも伝え、それが出来ない場合は試合に出られないとも伝えました。
(去年は練習中に「つまんない」と言って座り込んでたりしてましたからねw)

(去年のチーム)

半分は同じメンバーでやってるので、ある程度最初からうまく行くのかなと思っていたのですが、まあそんな簡単にはいかないですよね。なかなかチームとして機能していないというか、トレーニングしている狙ったプレーが出ない試合が2試合続き、監督とも少しアプローチを変えなきゃねって言ってた矢先、同年代で一つ上のチームとの試合が決まりました。

そうすると、どうでしょう。一つ上のチームということで気持ちが入ってきたのか、リーグが近づいてきたからなのかわかりませんが、練習にも力が入り、いつもよりまじめに(笑)。
きっと彼らにとって大きなモチベーションは、リーグで優勝することと、来年いいチームで試合ができること。これをきっちり刺激してあげればいいのかななんて今は思っています。目に見える相手がというのも時期的に良かったのかもしれません。


(今年のチーム)

さて試合ですが、両チームとも想像を絶するインテンシティで戦い続け、観客からも歓声が上がり続けるという緊迫したすごくいい試合に。昨シーズンと比べてもインテンシティだけで言うと上位に食い込む試合をしてくれました。試合中にお互いの監督同士でお前のチームU-10だよなって確認し合ってたぐらい(笑)

結果は3:2で勝利。
きっとこのパフォーマンスがリーグで出せれば上位に食い込めることは間違い無いと思います。ただ、まだU-10かU-11のリーグなのか分からないのでなんとも言えませんが。

プレシーズンもあと2週間。またシーズンが始まります。
気合入れて、気持ち入れて子供たちとサッカーを楽しんできます!!