今回は、「2.ボールを受けることに対する考え方について」
これはスペインではコントロールオリエンタードと呼ばれ、ボールを受けた次のプレーを考えた上で意図した場所にコントロールする、という一連の動きを意味するのですが、今回のクリニックで私はそれ以前の部分に注力しました。
それは、「なぜボールを受けるのか」という部分です。
というのも、クリニック初期(初日にトレーニングマッチを実施)はあまりに無責任に何も考えずにボールを受けている選手が多く、チームとしての意思はなく、サッカーをしているように見えなかったから。
「自チーム、相手チームの状況は深く考えず、ボールが貰えそうだから、どこでも貰う→次のプレーを考えるが、選択肢がなく困る→ドリブル or ストップ→囲まれ取られる」というのが、ボール扱いが上手い子になればなるほど頻度高くみられた現象でした。
(1,2年生大会の試合の様子)
それは、「なぜボールを受けるのか」という部分です。
というのも、クリニック初期(初日にトレーニングマッチを実施)はあまりに無責任に何も考えずにボールを受けている選手が多く、チームとしての意思はなく、サッカーをしているように見えなかったから。
「自チーム、相手チームの状況は深く考えず、ボールが貰えそうだから、どこでも貰う→次のプレーを考えるが、選択肢がなく困る→ドリブル or ストップ→囲まれ取られる」というのが、ボール扱いが上手い子になればなるほど頻度高くみられた現象でした。
そもそも、なぜボールを受けるのか、なぜボールを引き出すのか、なぜそこに居るのか、なぜそこに現れるのか、については深く考えず、ボールを受けれそうだから受ける。ということに慣れているように感じている。
私が考えるには、ボールを受けるのは、チームが勝つためである。ボールを保持するためではないし、もちろん自己顕示のためでもない。あくまでチームのためなのである。
ご存知だと思うが、バルサがより長い時間ボールを保持するのは、チームが勝つための手段として確率の高いと判断し、選択しているからであって、彼らにとって保持すること自体が目的ではない。
受け持ったチームの中でボール扱いが上手い選手は、今までなんとか自力で状況を打開できていたが、だんだんとプレッシャーが厳しくなりそれができなくなってきていることを認識はしているものの、依然として癖が抜けず、また自分がチームを引っ張るんだという責任感も相まって、今までのプレーを続けてしまっていると考えられました。
もちろん、一人で状況を打開できる力を軽視するつもりはないのですが、それは場所、状況、タイミングが揃って判断、評価されるものであり、いつもいつも一人でどうにかすると考えるのでは、サッカーにならないと考えています。
(1,2年生大会の試合前の様子)
本問題点に対して今回のクリニックでは、短い間しか見れていませんが選手の特徴が活きるチームコンセプト構築し、そのコンセプトを実現する為にトレーニングをすることが大事だということを顧問の先生とも話し、そのコンセプトを基に、ボールを受けるというプレーを評価するという事を行うことを実行してみました。
構築したチームコンセプトに沿ったプレーをするのに習得が必要な課題を試合から抽出し、その課題に優先順位を付けて改善に向けてトレーニングを構築しました。(※)
特に、「構築したチームコンセプトを基に、ボールを受けるというプレーを評価する」と言うことは、選手にもかなり口うるさくいい、また理想とするプレーが出たときは大げさなほどに褒めるということを続けました。
これは大学院で大先生に学んでいる時に教えて頂いた「人は評価の中で最大限の力をだそうと行動する」という金言を基にそれを実践してみました。
すると見事ですね。(ありがとうございます先生!!)
小さな小さな変化ではありますが、彼らの中でボールの受け方が変わってきた選手がでてきたのです。
もちろん、今回のクリニックではそのきっかけを作っただけで、「なぜボールを受けるのか」(現状、次のプレーを意識すること)を考えながらプレーする選手がほんの少し出てきたかな程度で、その判断が良くない時もしばしば見られるのですが、5日間だけのトレーニング時間しかなかったので少しでも変化が現れたことは良かったかなと。
これについても顧問の先生と継続してトレーニングし、チームとして成長してくれることを願うばかりです。
次は、最終回「3.サッカーを観るということ」について書いていきたいと思います。
出国は明日。早く準備しなきゃ!!
(※ 通常であれば、一つ一つ課題を克服してから次のトレーニングに進むというやり方をするのですが、今回は顧問の先生に対するクリニックという部分も含めていたので、複数の課題に対して、克服のためのトレーニング構築例と考え方、トレーニング中に注意する点の例示などを行ったため、選手は前段階の課題を克服しきってから次の課題に進んだわけではなかったので、少し戸惑いもあったようです。この点については、今後私のクリニックの中で改善しなければと感じています)
私が考えるには、ボールを受けるのは、チームが勝つためである。ボールを保持するためではないし、もちろん自己顕示のためでもない。あくまでチームのためなのである。
ご存知だと思うが、バルサがより長い時間ボールを保持するのは、チームが勝つための手段として確率の高いと判断し、選択しているからであって、彼らにとって保持すること自体が目的ではない。
受け持ったチームの中でボール扱いが上手い選手は、今までなんとか自力で状況を打開できていたが、だんだんとプレッシャーが厳しくなりそれができなくなってきていることを認識はしているものの、依然として癖が抜けず、また自分がチームを引っ張るんだという責任感も相まって、今までのプレーを続けてしまっていると考えられました。
もちろん、一人で状況を打開できる力を軽視するつもりはないのですが、それは場所、状況、タイミングが揃って判断、評価されるものであり、いつもいつも一人でどうにかすると考えるのでは、サッカーにならないと考えています。
本問題点に対して今回のクリニックでは、短い間しか見れていませんが選手の特徴が活きるチームコンセプト構築し、そのコンセプトを実現する為にトレーニングをすることが大事だということを顧問の先生とも話し、そのコンセプトを基に、ボールを受けるというプレーを評価するという事を行うことを実行してみました。
構築したチームコンセプトに沿ったプレーをするのに習得が必要な課題を試合から抽出し、その課題に優先順位を付けて改善に向けてトレーニングを構築しました。(※)
特に、「構築したチームコンセプトを基に、ボールを受けるというプレーを評価する」と言うことは、選手にもかなり口うるさくいい、また理想とするプレーが出たときは大げさなほどに褒めるということを続けました。
これは大学院で大先生に学んでいる時に教えて頂いた「人は評価の中で最大限の力をだそうと行動する」という金言を基にそれを実践してみました。
すると見事ですね。(ありがとうございます先生!!)
小さな小さな変化ではありますが、彼らの中でボールの受け方が変わってきた選手がでてきたのです。
もちろん、今回のクリニックではそのきっかけを作っただけで、「なぜボールを受けるのか」(現状、次のプレーを意識すること)を考えながらプレーする選手がほんの少し出てきたかな程度で、その判断が良くない時もしばしば見られるのですが、5日間だけのトレーニング時間しかなかったので少しでも変化が現れたことは良かったかなと。
これについても顧問の先生と継続してトレーニングし、チームとして成長してくれることを願うばかりです。
次は、最終回「3.サッカーを観るということ」について書いていきたいと思います。
出国は明日。早く準備しなきゃ!!
(※ 通常であれば、一つ一つ課題を克服してから次のトレーニングに進むというやり方をするのですが、今回は顧問の先生に対するクリニックという部分も含めていたので、複数の課題に対して、克服のためのトレーニング構築例と考え方、トレーニング中に注意する点の例示などを行ったため、選手は前段階の課題を克服しきってから次の課題に進んだわけではなかったので、少し戸惑いもあったようです。この点については、今後私のクリニックの中で改善しなければと感じています)
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