長い間空いてしまっていましたが、やっと時間を作る事ができたので、少しずつ溜まったものを吐き出していきたいと思います。
まず第一弾は、カーコンビニ倶楽部LPCカップのスペイン遠征帯同についてです。
FBでは一部報告をしましたが、今回はその内容と、短く感想を書いていきたいと思います。
まず、カーコンビニ倶楽部LPCカップとは、
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(社)日本サッカー名蹴会ラモス副会長のもと、U12『カーコンビニ倶楽部LPCカップ』が今年よりスタート。将来世界で闘えるジュニアサッカー選手を発掘し、世界トップレベルのサッカーと文化を体験してもらう機会を提供しようというプロジェクト。今回は、チームとして優勝を目指す戦いの中で、ラモス瑠偉とのスペイン・ビジャレアル遠征メンバーに選抜。
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上記カップ戦の中で、選ばれた18名が年始の休みを利用してスペインはビジャレアルにやって来ました。私はその中で現地スタッフとして、ビジャレアルのコーチが行うトレーニングの通訳を中心に担当させて頂きました。
今回は初めてチームとして日本人を受け入れ、スペイン人コーチの下で一緒にトレーニングし、スペインのチームと試合を観ました。
本プログラムでは4日間スペイン人コーチの下でトレーニングが出来る機会がありました。担当してくれた2人のコーチは、ビジャレアルU-18のBチーム監督ルーベンと、U-8のAチーム監督ハビでした。
一日一日トレーニングの課題が違っていたので、その度に気がついたことが色々とあったのですが、今回は全てのトレーニングを通して足りないと思ったことを、正直に書いていきたいと思います。
(練習前の一コマ)
まず、スペイン人監督と最後に話して共通して感じていた課題が、リズム(スピード)と戦術理解。
今回は特に攻守の切替とキーパーからの攻撃の構築という課題が中心で、多くのポゼッションからフィニッシュまでのトレーニングをしたのですが、そこで感じたのは「素直にプレー」をする事が多いこと。言い換えると、個人個人が正確なプレー(例えば、ボールが来た方向の逆足でトラップする、等)を心がけることで、チーム、グループとしての最適解を見失っている感じがしたということです。それが、上記したリズム言うところに出てきているのではないかと思いました。
もちろん、正確なプレーをすることは素晴らしいことです、ただ、もしそれがチームとしてのリズムやスピードを落としていた場合はどうでしょう?それは本当に正確なプレーといえるのでしょうか?
これは戦術理解にもつながると思いますが、いつ、どこで、どういった状況で、何を選択するかを適切に行うことが、正確なプレーであって、毎回、どこでも技術的に正確な正解なプレーをすることが正確なプレーではないのです。今回来た子供達は、それが意識され過ぎているのではないかとトレーニングで気が付かされました。
私が日本でトレーニングをしていた時も、技術的な部分はかなり厳しく言って来ましたが、もしかしたら言い過ぎたことでそればかり意識して試合のイメージを無くしてしまっていたのかもしれないと今、猛烈に反省しております。
これは、後日書かせて頂く、福岡大学のアテンドの際にも同様の現象が起こっていました。
さて、問題点ばかり書いていてもしかたがないので、日本人の誇れるところ。
それはやはり、技術的な正確さ。上記と矛盾しそうな内容ですが、やはり日本人はボールをコントロールするのは上手いです。なので、後は試合で何をしなければならないかを意識したトレーニングが出来れば、更なるレベルアップが目指せるのではないかと思います。
今回書かせて頂いたリズム、戦術理解に関しては、スペインではプレーインテンシダットという言葉にまとめられており、最近は指導者の中でも話題になっていますが、今回私が特に感じたのはリズムの部分。とにかくプレーリズムが遅いのと、そのリズムを変えられないこと。それを小学生に求めるのは酷だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ビジャレアルの選手はそれが出来ています。であれば、出来ない理由は無いはずです。
そのためには、指導者がきっちりとその現象が自然と出るトレーニングを組み、導いていってあげなければならないのではないかと思いました。
とは言っても自分自身、なかなかその部分を自チームでトレーニングし切れていないので偉そうには言えませんが。。。後半部分は自戒も込めてのコメントになります。
ということで、今回のアテンド業を通じての率直な感想になります。
この状況は、BS12 Twellvで放送になりますので、放送日の情報をいただきましたら追って報告させて頂きます。
次回は試合を観ての感想を書いてみたいと思います。
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