2013年10月28日月曜日

ギリギリを勝ち切る能力

先週は格下相手に引き分けてしまい、とてもブログを書く気にはなれずほったらかしてしまいました。。。

今週は現在3位につけているチームとの対戦且つ、先週の負けに等しい引き分けを取り返さなければならないとても重要な試合でした。

このチームは、今までの全試合時間が我々と重なっていて、ビデオも取れず分析が出来なかったチームで、ある情報筋から入った数名の主力選手に関する情報しかありませんでした。更に、前日の練習でキャプテンでセンターバックの選手が思いも寄らない場面で怪我をしてしまい出場が出来ず、とかなり前日にして少し嫌な状態になってしまいました。

さて、試合当日は夕方の試合ということで選手たちも集合時間少し前に全員到着し、これといった我々を焦らせるような出来事もなくアップまで進むことが出来ました。(集合時間に遅れて罰金&スタートメンバーを外れるっていうのがスペインあるあるなので。。。)

監督からこの試合が前半戦で一番重要な試合になる。システムとか技術とかもあるが、それ以前に気持ちで全ての時間相手に勝ち続けること!と号令が出て、円陣を作り、いざ出陣!!!

前半、相手の攻撃的MFが厄介ということで4-2-3-1(通常は4-1-4-1)で今週トレーニングをしてきたことが功を奏し、相手にボールを運ばせず、前からハイプレッシャーでボールを奪い返すことも可能となりました。そのおかげもあって、前半5分でPKを取り先制。一進一退を繰り返しながら迎えた20分。要注意人物に個人技でボランチ2枚を剥がされてラストパス→ゴール。しかしながら試合をコントロールしているのは我々だったので、落ち着いて試合を運び、FKからゴール!!2−1で前半を折り返します。


(2点目のゴール後の選手たち。キャプテンのナバーロ(後ろから2番目)のゴール)

ハーフタイムでは前回の試合も1−0→1−1→2−1→2−2で追いつかれて引き分けてしまっているので、それを繰り返さないこと気を抜かないことを指示して後半へ。

しかし、ちょっと浮足立って入った後半の最初のFKで失点、2−2に。。。
更に、不運なことに後半10分でサイドバックが2枚目のイエローカードで退場。勝たなければならない試合で10人。試合をコントロールしていたのは我々だったので、このまま引いて引き分け狙いも出来るところでしたが、監督の指示は攻撃。ボランチをサイドバックに下げ、攻撃的MFをFWの選手に変えて、前2枚で試合を決めに行くことに。相手は11人になっても今までの試合の進め方を変えず、放り込んでくるだけなので、DF陣少しカバーの範囲を広げはしますが、今までの対応を変えずに対応できていました。それを観て、守備的MFの選手を一人で何とかしてしまう攻撃的な選手に変え、更に攻撃的に。

その結果、後半42分!!!見えるかどうかわかりませんがこの写真です!!(ボールが柵に被ってる。。。)


左サイドでサイドバックがボールを奪い守備的MFに。そのMFが一人で2人を抜き去り左サイドへ展開。右利きの左サイドバックは裏を取るふりをして、中に切り込みセンタリング。前がかりになっていた相手はDFラインに選手が残っておらず、FWが写真の様にフリーでヘディングで勝ち越しゴーーーーーール!!!!
ベンチから全員が飛び出して大騒ぎ。自分自身このリーグの厳しさを身をもって感じていたので、まさか10人で勝ち越せるなんて思ってもいなく、本当に涙が出そうになりまいた。

勝ち越してからの我々は正直こういうのもなんですが、セコい!!(ルールの範囲内で)
とにかくどんな手を使っても時間を使いに行きます。中盤でボールを持ったらグラウンドの外にボールが出るように大きくクリア。3つの予備ボールを全部無くす。大したファールでなくてもドクターを呼びつける等々。そんな感じなので、相手の監督もグチグチ行って来ますが、それで試合終了。本当にギリギリな試合で勝ち点3をもぎ取ってくれました。

前の試合は2−2から勝ち切れず引き分け。それが今回は10人になりながらも3−2で勝ち越し。本当にたくましいです。多くが高校1年生という中で、ギリギリの試合を勝ちきり、本当に毎試合毎試合、逞しく成長しています。
この試合の経験がきっと彼らの戦術メモリーに残り、今後の試合でそれが引き出され、活用されていくのだと思うと、毎週こういったギリギリの試合の経験、そこで勝ち切れない経験、それを乗り越える経験、様々な試合での状況を経験している彼らはきっとサッカー選手として素晴らしい成長をしていると確信できます。

来週は下位チームとの対戦。今シーズン、ホームの試合であまりいい結果が残せていない上に、今週上位が全コケで首位と2ポイント差の5位という混戦模様。ここで連勝を決めて一気に上位を抜き去りたいと思います!!!

では、来週もきっちりとトレーニングしてきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿