2012年3月27日火曜日

Torre Levante戦

さて、今日はホームでTorre Levanteとの試合でした。

我々のチームは、選手を10人抱えてて7人制の試合を行なっているのですが、今日はまさかの1人旅行(FW)、1人風邪(DF)、1人骨折(GK)という状況になってしまい、7人制の試合を7人で戦うことになりました。
ここバレンシアの8-9歳のカテゴリーは、前後半25分で、その試合時間は交代を前提に時間が組まれています。

さて、試合はというと9-1で圧勝だったのですが、どうも内容に納得がいかなかったのです。なぜかというと、MFの中心に入るアレックスの自己中心的なプレーが目立ったからなのですが、例えば、カウンターで3:1の場面が出来ても、確実な方法を選択せず自分でシュートを打つし、無理にドリブルを仕掛けることが多かったのです。

もちろん、今までにもそういった場面はありましたし、彼だけでなく他の選手にも見られることなのですが、今日はあまりにも目に余ったので、それをルイスに伝えると、ルイスも同様の印象を受けていたようでした。

なので、来週の練習で何とか改善しなければとボカディージョ(フランスパンに具を入れたもの)を食べながら話したいたのですが、そこに他の選手のお父さん方々が来て、『おい、アレックスは1得点5€って言われてたらしいぞ』というのです。彼は父親に1ゴールで5€もらえるという契約をしていたらしいのです。

皆さん、これをどうお考えですか??
モチベーションを上げるために、1ゴールに対して何かプレミアをつけることはアリでしょうか?

私はコレについては、アウトです。
もちろん、プロ選手がそうであるように、選手のモチベーションを高めるための1つの方法として有り得るかもしれません。
ただ、それでチームが壊れるのであれば絶対にナシです。また、個人でそれを行うのもナシです。もし、プレミアをつけるのであれば、チームに対して行うべきで個人ではありません。私個人の考え方ですが、選手は常に、チームのために個人が存在するということを意識するべきだと思っているからです。
こういう考えの基、来週、彼と彼の父親と話さなければならないと思っています。
(U-7の試合。チョー可愛いんです!!)
さて、そんな微妙な状態が出てきた中にも、個人的にかなり嬉しい情報が舞い込んできました。

それは、、、


来年のコーチングスクールがバレンシア市内で行われるかもしれないのです!!

普通じゃん。と思ったそこのあなた!!!
バレンシアはちょっと違うんです!!!
今までは、バレンシア市内から1時間程車で行った所で行われていたので、我々のような車を持っていない人にはつらい状況だったのです!!!

それが、来年からバレンシア市内の地下鉄でいけるところでスクールが開かれるらしいのです。ただ、この国ですから確定するまで糠喜びしてはいけないのですが、なんせ行くのが難しいと思ってたので、かなり嬉しい情報です。

なにがともあれ、自分のスペイン語能力を上げないことには話が始まらないので、毎日の読書を続け、スペイン語にもっと慣れないといけないですね。


(U-15がLevanteと試合をしてました)

2012年3月24日土曜日

別れ

今月もバレンシアから1人の日本人が帰国されました。
自分がこちらに来てから、何人もの友人と別れの儀式をしてきましたが、やっぱりコレだけは慣れないというか、毎回どうしようもない感情になってしまう。もちろん、自分みたいに永住を考えて来ている人が少ないことも、大体1年弱で帰ってしまうことも分かってはいるのだけれど、どうもダメですね。彼らと過ごした時間がここに残っているだけに、残された側としてはいつも思いだしてしまうんです。
ただ、彼らも日本で大きな一歩を踏み出そうとしているわけですから、それに負けないようにこっちで精進しないといけないと思い直し、また一日が始まるわけです。

(バレンシア在住の友人たち)


こんなことの繰り返しですが、きっと日々成長しているんだと言い聞かせながら、毎日を大切に生きていこうと思います。

(バレンシア最後の日)


2012年3月12日月曜日

お久しぶりでございます

いやぁ〜、長い間更新できずでした。
というのもちょっとしたプロジェクトを勝手に起こして、そこで活動してたからなんです。

さて、そのプロジェクトとは、、、そう!!
FBをご覧頂いている方はもうお気づきだと思いますが、『バレンシアより愛を込めて』プロジェクト(以下、PJ)です。
これは、バレンシアCFの選手からメッセージを、バレンシアの人々からは笑顔を、東日本大震災で被害に遭われた方々に送りましょう、という趣旨で立ち上げたものです。

以下、ちょっと長いですが、『バレンシアより愛を込めて』PJの一部始終です。

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2011年3月11日は、私はまだ日本にいました。そして、東京でその日を経験しました。でも、今はバレンシアにいます。だからこそ、何かしなければ、何かできないかをずっと考えていました。おこがましい話かもしれませんが、東方の方々に少しでも笑顔になってほしいと考えていました。

そこで、友人と相談し、『バレンシアより愛を込めて』PJを計画、実行することにしたのです。

ただ、我々のつながりは、学校と友達と自分たちのチームの子供達だけ。それでもいいけど、やるならいろんな人を巻き込もうということで、この街で一番影響力のあるだろうバレンシアCFの選手からメッセージを貰うことを計画しました。そこで、公式にメッセージが貰いたいため、HPより広報にメッセージを送信し、あとは直接グランドに行って交渉することにしました。

<突撃取材初日>
早朝に起床し、電車とバスを乗り継いで、バレンシアの練習場に。
そこで選手を小一時間待っていたらスタッフが来て、一言。

「今日練習ないよ。何しにきたの??」


・・・・。


マジかぁぁぁぁ!!!!!!!!!(-_-;)


ただそれで転んでちゃあ意味がない。ということで、そのスタッフに訪問した趣旨を伝えてみることに。すると君達の事を広報に伝えておくからまた明日来いとのこと。なんと優しい!!(彼の名前はジョルディ)
ということで、初日は肩透かしを食らいながらもなんとか粘り、最終的にはうっちゃりで辛勝という感じでした。

<突撃取材2日目>
練習場でジョルディを待っていると、
広報のエライさん(アレックス)を連れてきて、「メールは見たよ。今からメッセージ撮るから中に入りな。」と、普通は入れないクラブハウスの中への立入許可が!!!
ここからは突撃取材ではなく公式取材へ。
さて、クラブハウスの中にはいるといきなり受付にピアッティ!!!
当たり前だけど普通に立って、受付と話してる。。。

ああ、ここがバレンシアのクラブハウスか。。。いつかここで働くぞ!

と決意を新たにしていると、隣に大きなカメラを持った取材班が。
そして、広報のアレックスが彼らと何やら話し始め、いよいよグラウンドへ!!!

と、いきなりカメラマンから「君たちの名前は?旅行?学生?・・・」と質問攻め。更に、こっちにカメラを向けて来て「じゃあ、コメント撮るよ。どっちがスペイン語上手い?」って、

我々:え?え?え???

zaki:(友人を指して)彼です。

カメラマン:「じゃあ、いくよ〜」

我々:????

我々:!!!!

聞いてないよぉ〜〜〜(泣)
ということで、逆取材を受けることに(笑)

それがバレンシアCFの公式HPに載っている動画です。
http://www.youtube.com/watch?v=nKKOc2qRmZo


さて、それが一段落した所で選手が登場。
参加してくれたのは、ピアッティ、バラガン、ジョルディ・アルバの3選手。これも上記した動画に載ってますね。(私は公式取材班の横で、ビデオを回させて頂きました)コメントだけじゃなく、日本国旗とユニフォームにも選手全員のサインを頂き、今後チャリティーに出すことにしました。

さて、これで終わった!!

でも良かったのですが、友人となんか物足りないなと話をして、出待ちをして他の選手のメッセージも貰うことに。

そこで、ソルダード、フェグリ、アドゥリスの3選手からもメッセージをゲット!!!
ソルダードは代表選でハットトリックした有名選手なのにすごく紳士的だったし、フェグリはフランス人でスペイン語が少ししか喋れないのに、必死にメッセージをくれてありがたかったし、アドゥリスはしっかりとしたコメントをしてくれて本当に嬉しかったです。

これで、選手コメント編は完成。後は、バレンシアの笑顔を東北へ届ける編の作成。

友人たちはもちろん、他のスペイン人にも趣旨を説明して参加してもらうことで、再度日本のことを思い出してもらうことも重要と考え、多くの人が集まるバレンシアサッカーの聖地であるメスタージャで国旗と共に写真を撮ってもらうことに。みんながいろいろな人に趣旨を説明し、一緒に撮ってもらうことに成功。写真には写ってないですが、多くの観客がこの日本国旗を見たことと思いますので、何か感じてもらえていればと思います。

このような経緯でこの映像が完成しました。
https://www.youtube.com/watch?v=BJXynETlYUc


FBでこの映像を東北の方々へ届くようシェアして下さいと頼んだところ、多くの方々の協力を得て、拡散してくれていっています。きっと私だけだったら届けられなかった東北の方々にも届いていることと思います。そして、皆様が少しでも笑顔になってくれていればといいな思います。


このPJに関わっていただけた皆様に、本当に本当に心より感謝です!!!!



正直、これを作成している時も、ただの自己満足なんじゃないかとか、これが一体何の役に立つんだろうとか、本当に色々と悩みました。公開した今でもその答えを私は持ちあわせておりません。ただ、今はやらないよりは良かったかな、とは思っています。
きっと何もやらなかったら何も感じるこも出来なかっただろうし、何も起こらなかっただろうから。


そして最後に、


-東北の皆様へ-
我々は忘れてなんかいません!!!
我々はずっと応援し続けます!!!
そして、必ず復興できると確信してます!!!

共に未来へ歩みを進めていきましょう!!!



zaki バレンシアより愛を込めて

2012年3月2日金曜日

ちょっと感動&ちょっと・・・

今週はルイスが指導者コースの試験ということで練習に来られないため、私一人で・・・

と思ったのですが、見事に代役立てられてましたわ。。。
まあ、これが現実ですね。まだまだ言語の障害は高いです。。。

さて、その練習の前のロッカールームでの一幕。
今回は初めてBenjamin Aとロッカールームをシェアすることに。

すると、Benjamin Aの子供たちが初めての日本人に興味津々で、
「これ日本語でなんて言うの」、「スペイン語でこの言葉言ってみて」等々、いろいろと質問してきました。その言葉の中には日本語では表せないような汚い言葉も混じっていたのですが、それを聞いたうちのチームの選手達が、「そんなこと言わなくていいから」、「あいつらちょっとオカシイから、気にすんなよ」って。。。9歳に言われちゃいましたよw

自分としては毎回のことなのであまり気にしていないことなのですが、ウチのチームの子供からしたら、チームを、監督をちょっとバカにされているように思ってしまうのかもしれませんね。そんな彼らの行動に感動しながらも、自分も彼らに誇りを与えられるような存在にならなければと思いました。

毎回の練習で彼らに勉強させてもらっています。ホントに。
監督と選手はどちらも毎回の練習で学ぶことはたくさんあるということですね。