久しぶりのビザ更新申請の投稿です。
というのも、日本でバカシオネスを2ヶ月過ごした後バレンシアに帰り、新しく部屋を見つけるために友達の家に滞在しており、中々落ち着いてブログを更新することができませんでした。また、新しい部屋を探したり、やっと見つかって住んでみてもネットの契約をしなければいけなかったりで、結局帰ってきて2週間は契約ごとに追われ続けていました。
やっとのことで、生活が成り立つようになってきましたし、最近このビザ申請・更新系のブログが役に立ったと言ってもらえているので、調子に乗って新しい家での初投稿はビザの話にしてみます。
では!!
提出物の最終工程です!!前回提出した書類が通れば1週間以内(私の場合は3日営業日)に税金支払の書類と、最後の提出物を書いた紙が届きます。(前回提出書類が通ったか通ってないかはhttps://sede.mpt.gob.es/infoext2/で確認できます)
税金支払い後は、支払い済みの税金書類と、写真2枚、パスポート、提出物の書いた紙を持っていつものサンイシドレに行きます。(COMISARIA DE POLICIA DE VALENCIA - C/ DELS GREMIS, 6, 46014 Valencia 詳しい場所はhttp://bit.ly/Up9X4gを参照して下さい)
サンイシドレに着くと、オフィスに入り番号の書いてある紙を取り、左側の待機場で番号が呼ばれるのを待ちます。時期によってはかなりの人が並ぶので時間に余裕のある日に行かれることをオススメします。
番号を呼ばれ、オフィスに入ると書類の確認と指紋プリントをします。約5分程度の出来事です。後は帰りに40日後にこの紙を持って又ココに来てねと言われて終わり。
これで、ビザ更新は無事終了です。
かなり長い道のりでしたが、お疲れ様でした。
何年も住もうとするとコレを毎年繰り返さなければならないわけなので、考えるだけでかなり億劫ですが、あと10ヶ月を自由に過ごせると思って楽しみたいと思います。
では、来年も更新しますので、何か変更等があった場合はこのブログを通じて報告したいと思います。
『思わないことは実現しない。動かないと変わらない。』をモットーに『笑って死ねるか?』を判断基準として生活しています。私の生活の一部をBlogという形で公開させていただいております。バレンシアの地でサッカー指導者、監督として活動しています。 (※『No empieza, no acaba』は『始めないと、終わらない』という意味)
2012年9月24日月曜日
2012年9月10日月曜日
松山でのクリニックの所感 -その2-
さて、地元松山で行ったクリニック所感の続きを書いていきたいと思います。
今回は、「2.ボールを受けることに対する考え方について」
これはスペインではコントロールオリエンタードと呼ばれ、ボールを受けた次のプレーを考えた上で意図した場所にコントロールする、という一連の動きを意味するのですが、今回のクリニックで私はそれ以前の部分に注力しました。
それは、「なぜボールを受けるのか」という部分です。
というのも、クリニック初期(初日にトレーニングマッチを実施)はあまりに無責任に何も考えずにボールを受けている選手が多く、チームとしての意思はなく、サッカーをしているように見えなかったから。
「自チーム、相手チームの状況は深く考えず、ボールが貰えそうだから、どこでも貰う→次のプレーを考えるが、選択肢がなく困る→ドリブル or ストップ→囲まれ取られる」というのが、ボール扱いが上手い子になればなるほど頻度高くみられた現象でした。
(1,2年生大会の試合の様子)
それは、「なぜボールを受けるのか」という部分です。
というのも、クリニック初期(初日にトレーニングマッチを実施)はあまりに無責任に何も考えずにボールを受けている選手が多く、チームとしての意思はなく、サッカーをしているように見えなかったから。
「自チーム、相手チームの状況は深く考えず、ボールが貰えそうだから、どこでも貰う→次のプレーを考えるが、選択肢がなく困る→ドリブル or ストップ→囲まれ取られる」というのが、ボール扱いが上手い子になればなるほど頻度高くみられた現象でした。
そもそも、なぜボールを受けるのか、なぜボールを引き出すのか、なぜそこに居るのか、なぜそこに現れるのか、については深く考えず、ボールを受けれそうだから受ける。ということに慣れているように感じている。
私が考えるには、ボールを受けるのは、チームが勝つためである。ボールを保持するためではないし、もちろん自己顕示のためでもない。あくまでチームのためなのである。
ご存知だと思うが、バルサがより長い時間ボールを保持するのは、チームが勝つための手段として確率の高いと判断し、選択しているからであって、彼らにとって保持すること自体が目的ではない。
受け持ったチームの中でボール扱いが上手い選手は、今までなんとか自力で状況を打開できていたが、だんだんとプレッシャーが厳しくなりそれができなくなってきていることを認識はしているものの、依然として癖が抜けず、また自分がチームを引っ張るんだという責任感も相まって、今までのプレーを続けてしまっていると考えられました。
もちろん、一人で状況を打開できる力を軽視するつもりはないのですが、それは場所、状況、タイミングが揃って判断、評価されるものであり、いつもいつも一人でどうにかすると考えるのでは、サッカーにならないと考えています。
(1,2年生大会の試合前の様子)
本問題点に対して今回のクリニックでは、短い間しか見れていませんが選手の特徴が活きるチームコンセプト構築し、そのコンセプトを実現する為にトレーニングをすることが大事だということを顧問の先生とも話し、そのコンセプトを基に、ボールを受けるというプレーを評価するという事を行うことを実行してみました。
構築したチームコンセプトに沿ったプレーをするのに習得が必要な課題を試合から抽出し、その課題に優先順位を付けて改善に向けてトレーニングを構築しました。(※)
特に、「構築したチームコンセプトを基に、ボールを受けるというプレーを評価する」と言うことは、選手にもかなり口うるさくいい、また理想とするプレーが出たときは大げさなほどに褒めるということを続けました。
これは大学院で大先生に学んでいる時に教えて頂いた「人は評価の中で最大限の力をだそうと行動する」という金言を基にそれを実践してみました。
すると見事ですね。(ありがとうございます先生!!)
小さな小さな変化ではありますが、彼らの中でボールの受け方が変わってきた選手がでてきたのです。
もちろん、今回のクリニックではそのきっかけを作っただけで、「なぜボールを受けるのか」(現状、次のプレーを意識すること)を考えながらプレーする選手がほんの少し出てきたかな程度で、その判断が良くない時もしばしば見られるのですが、5日間だけのトレーニング時間しかなかったので少しでも変化が現れたことは良かったかなと。
これについても顧問の先生と継続してトレーニングし、チームとして成長してくれることを願うばかりです。
次は、最終回「3.サッカーを観るということ」について書いていきたいと思います。
出国は明日。早く準備しなきゃ!!
(※ 通常であれば、一つ一つ課題を克服してから次のトレーニングに進むというやり方をするのですが、今回は顧問の先生に対するクリニックという部分も含めていたので、複数の課題に対して、克服のためのトレーニング構築例と考え方、トレーニング中に注意する点の例示などを行ったため、選手は前段階の課題を克服しきってから次の課題に進んだわけではなかったので、少し戸惑いもあったようです。この点については、今後私のクリニックの中で改善しなければと感じています)
私が考えるには、ボールを受けるのは、チームが勝つためである。ボールを保持するためではないし、もちろん自己顕示のためでもない。あくまでチームのためなのである。
ご存知だと思うが、バルサがより長い時間ボールを保持するのは、チームが勝つための手段として確率の高いと判断し、選択しているからであって、彼らにとって保持すること自体が目的ではない。
受け持ったチームの中でボール扱いが上手い選手は、今までなんとか自力で状況を打開できていたが、だんだんとプレッシャーが厳しくなりそれができなくなってきていることを認識はしているものの、依然として癖が抜けず、また自分がチームを引っ張るんだという責任感も相まって、今までのプレーを続けてしまっていると考えられました。
もちろん、一人で状況を打開できる力を軽視するつもりはないのですが、それは場所、状況、タイミングが揃って判断、評価されるものであり、いつもいつも一人でどうにかすると考えるのでは、サッカーにならないと考えています。
本問題点に対して今回のクリニックでは、短い間しか見れていませんが選手の特徴が活きるチームコンセプト構築し、そのコンセプトを実現する為にトレーニングをすることが大事だということを顧問の先生とも話し、そのコンセプトを基に、ボールを受けるというプレーを評価するという事を行うことを実行してみました。
構築したチームコンセプトに沿ったプレーをするのに習得が必要な課題を試合から抽出し、その課題に優先順位を付けて改善に向けてトレーニングを構築しました。(※)
特に、「構築したチームコンセプトを基に、ボールを受けるというプレーを評価する」と言うことは、選手にもかなり口うるさくいい、また理想とするプレーが出たときは大げさなほどに褒めるということを続けました。
これは大学院で大先生に学んでいる時に教えて頂いた「人は評価の中で最大限の力をだそうと行動する」という金言を基にそれを実践してみました。
すると見事ですね。(ありがとうございます先生!!)
小さな小さな変化ではありますが、彼らの中でボールの受け方が変わってきた選手がでてきたのです。
もちろん、今回のクリニックではそのきっかけを作っただけで、「なぜボールを受けるのか」(現状、次のプレーを意識すること)を考えながらプレーする選手がほんの少し出てきたかな程度で、その判断が良くない時もしばしば見られるのですが、5日間だけのトレーニング時間しかなかったので少しでも変化が現れたことは良かったかなと。
これについても顧問の先生と継続してトレーニングし、チームとして成長してくれることを願うばかりです。
次は、最終回「3.サッカーを観るということ」について書いていきたいと思います。
出国は明日。早く準備しなきゃ!!
(※ 通常であれば、一つ一つ課題を克服してから次のトレーニングに進むというやり方をするのですが、今回は顧問の先生に対するクリニックという部分も含めていたので、複数の課題に対して、克服のためのトレーニング構築例と考え方、トレーニング中に注意する点の例示などを行ったため、選手は前段階の課題を克服しきってから次の課題に進んだわけではなかったので、少し戸惑いもあったようです。この点については、今後私のクリニックの中で改善しなければと感じています)
2012年9月6日木曜日
松山でのクリニックの所感 -その1-
9月に入り日本滞在も後残り僅かとなりました。
拠点をバレンシアにおいてから初めての帰国だったので不思議な気持ちで日本滞在を皆様と過ごさせていただきました。
また、家族、仲間の温かい思いにも触れ、今年一年またスペインで頑張らなければと気持ちも新たに1年頑張ってこようと思います。本当に有難うございました。
さて、帰国中の7月はアルバイトをして日本円を稼ぎ、8月は帰省をし、高校の友人(専門が野球)が顧問を務める中学校でクリニックを行って来ました。
人生初のクリニックだったのですが、色々と発見があったので、これから3回の投稿に分けてそのクリニックについて書いて行きたいと思います。
クリニック日数は9日間、その間に試合が4試合入っており、実質トレーニングできたのは5日間。1,2年生大会が行われる期間だったので、なかなか難しい日程ではありましたが、とても有意義な時間となりました。
今回のクリニックでは初日からそれらが見られたので、ちょっとした仕掛けをしてみました。
具体的にはトレーニングの説明をする時に、最初の何度かは必要なことをきちんと説明するが、それ以降は何点かわざと重要な設定項目や目標とするプレーの説明を抜いてみたりして、彼らに質問できる余地を残し、更にこちらから質問を浴びせるという形を取ってみました。
やはり最初はこちらから「何か質問ある?説明でわからないことある?」と質問してみても、ダンマリが続きましたが、しつこく質問を続けていると、日が経つにつれて徐々にトレーニングを頭の中でイメージして、それを頭の中で動かして、自分がどういったプレーするのかを考えるようになったようで、質問が1,2出てくるようになりました。期間は短かったのですが、こういった行動が見られたことはチームが良い方向へ変化する兆候だと感じています。順応能力の高さはさすが日本人!!と言ったところではないでしょうか。
私はここまでの変化しか見られていませんが、きっと引き継いだ顧問の先生がよりよいチームに変えていってくれることを信じています。
今回は「1.トレーニングに対する姿勢」について書かせていただきましたが、「トレーニングの方法は理解するが、その本質(5W1H)を理解していない」という現象はクリニックを行ったチームだけの問題ではなく、どのチームでも起こっているのではないかと考えています。
今回のクリニックで彼らが運良く1つの仕掛けで変われたように、指導者側の仕掛け一つで何か変わることもあると思うので、「しゃべれ!しゃべれ!!」と発破をかけるのもいいですが、指導者側も少し工夫することが必要なんだと感じた事柄でした。
次回は、「2.ボールを受けることに対する考え方」について書きたいと思います。
別件ですが、9日にバレンシアに戻ります!!
また新たなシーズンが始まるので、気合い入れて今年もリーグ優勝してきます!!!
拠点をバレンシアにおいてから初めての帰国だったので不思議な気持ちで日本滞在を皆様と過ごさせていただきました。
また、家族、仲間の温かい思いにも触れ、今年一年またスペインで頑張らなければと気持ちも新たに1年頑張ってこようと思います。本当に有難うございました。
さて、帰国中の7月はアルバイトをして日本円を稼ぎ、8月は帰省をし、高校の友人(専門が野球)が顧問を務める中学校でクリニックを行って来ました。
人生初のクリニックだったのですが、色々と発見があったので、これから3回の投稿に分けてそのクリニックについて書いて行きたいと思います。
クリニック日数は9日間、その間に試合が4試合入っており、実質トレーニングできたのは5日間。1,2年生大会が行われる期間だったので、なかなか難しい日程ではありましたが、とても有意義な時間となりました。
(中学校のグラウンド)
今回のクリニックを通して感じたことは、以下の3点。
1.トレーニングに対する姿勢
2.ボールを受けることに対する考え方
3.サッカーを観るということ
今回はまず、「1.トレーニングに対する姿勢」について書きたいと思います。
最初に誤解がないように説明しますが、これは彼らのトレーニング態度が悪いとかそういったことではないということです。
少しわざとらしく言葉にすると、トレーニングを「こなしている」と感じた部分が多かったということを意味しています。これは選手の心がけが悪いというだけではなく、トレーニングは「教えてもらうもの」という感覚が幼い頃から養われてしまっているのではないかと感じています。要はトレーニングの方法は理解するが、その本質を理解してトレーニングしているわけではないということです。
確かに日本人は、スペイン人に比べるとかなり真面目で、トレーニングに向かう姿勢、集中力は素晴らしいものがあり、それは誇るべき部分だということを今回再認識させてもらいました。
ただその反面、大人しすぎるというか、当事者感覚が無いというか、他人を気にし過ぎているというか、言葉にするのは難しいのですがそういった感覚を受けました。(もちろん、それが日本人の特性なんだからそれにフィットしたトレーニング方法論を構築しろと言われればそれまでなのですが、何でもそうだとは思うのですが、「〜過ぎ」は良くない方向へ作用すると私は考えています。)
彼らがトレーニングをしたくないという意思を持っているわけではないし、きっとトレーニングしたいと思っているのだろうけれどそれを表現できない、相手に伝えることが出来ない、また何を基礎にして練習に向かえばいいのか分からない、といった感じです。
ただその反面、大人しすぎるというか、当事者感覚が無いというか、他人を気にし過ぎているというか、言葉にするのは難しいのですがそういった感覚を受けました。(もちろん、それが日本人の特性なんだからそれにフィットしたトレーニング方法論を構築しろと言われればそれまでなのですが、何でもそうだとは思うのですが、「〜過ぎ」は良くない方向へ作用すると私は考えています。)
彼らがトレーニングをしたくないという意思を持っているわけではないし、きっとトレーニングしたいと思っているのだろうけれどそれを表現できない、相手に伝えることが出来ない、また何を基礎にして練習に向かえばいいのか分からない、といった感じです。
今回のクリニックでは初日からそれらが見られたので、ちょっとした仕掛けをしてみました。
具体的にはトレーニングの説明をする時に、最初の何度かは必要なことをきちんと説明するが、それ以降は何点かわざと重要な設定項目や目標とするプレーの説明を抜いてみたりして、彼らに質問できる余地を残し、更にこちらから質問を浴びせるという形を取ってみました。
やはり最初はこちらから「何か質問ある?説明でわからないことある?」と質問してみても、ダンマリが続きましたが、しつこく質問を続けていると、日が経つにつれて徐々にトレーニングを頭の中でイメージして、それを頭の中で動かして、自分がどういったプレーするのかを考えるようになったようで、質問が1,2出てくるようになりました。期間は短かったのですが、こういった行動が見られたことはチームが良い方向へ変化する兆候だと感じています。順応能力の高さはさすが日本人!!と言ったところではないでしょうか。
私はここまでの変化しか見られていませんが、きっと引き継いだ顧問の先生がよりよいチームに変えていってくれることを信じています。
今回は「1.トレーニングに対する姿勢」について書かせていただきましたが、「トレーニングの方法は理解するが、その本質(5W1H)を理解していない」という現象はクリニックを行ったチームだけの問題ではなく、どのチームでも起こっているのではないかと考えています。
今回のクリニックで彼らが運良く1つの仕掛けで変われたように、指導者側の仕掛け一つで何か変わることもあると思うので、「しゃべれ!しゃべれ!!」と発破をかけるのもいいですが、指導者側も少し工夫することが必要なんだと感じた事柄でした。
次回は、「2.ボールを受けることに対する考え方」について書きたいと思います。
別件ですが、9日にバレンシアに戻ります!!
また新たなシーズンが始まるので、気合い入れて今年もリーグ優勝してきます!!!
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