2012年4月1日日曜日

とある高校の試合を観て

先週は今抱えている仕事の一貫として、Huracan Valencia(ウラカンバレンシア)という2部Bリーグ(スペインのリーグは1部→2部A→2部Bというカテゴリー)に所属するプロチームの練習を観に行ってました。
彼らの中には1部や2部Aでプレーしていた選手もおり、かなりレベルが高いチームで、現在リーグで上位につけています。
先週は彼らの練習を見させてもらい話もし、更にその結果を週末の試合で確認でき、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

さて、そんな中いつものように練習をみていると、後ろで一緒に観ていたスペイン人の子供が
「なんか中国人がいっぱいこっちに来てるけど。。。」
と、ブツブツ言い始めたので、ちょっと気になってフッと見てみると、同じ色のジャージを着た日本人のチームが30人ぐらいの大所帯で来ていました。事前に何の情報も無かったので、後ろのおじさんに聞いてみると
「昨日はフベニール(U-18)のBと試合をして日本のチームが勝ったみたいだぞ。今日はカデーテ(U-15)のAと試合をするってよ」
と教えてくれました
本来は仕事のため、トップチームの練習後はすぐに帰らなければならないのですが、日本のチームがスペインのチームと試合をするのを見る初めての機会なので、前半だけでも観ようと思い、留まることにしました。

試合前、時間があったので監督らしき人に話しかけると、名古屋高校の生徒さんたちだったらしいです。毎年スペインに遠征に来てるんだとか。羨ましい限りです。

さて、仕事の関係で前半だけしか見られませんでしたが、特に日本とスペインのサッカーの違いについて初めて感じたことを中心に、ちょっとだけ感想を書きたいと思います。

まず、その高校は素晴らしく組織的にサッカーが出来るということ。規律に従って監督の言うことを聞いて動けていましたし、その部分ではスペインのチームを上回っていたように思います。日本がやれることを見事証明してくれました!!
ただ反面すごく気になったのが、球際とリズム。
球際はリーチと慣れという部分もあるので多少仕方ないとは思うのですが、ただ身体の使い方に慣れていないと思う場面が多々見られ、練習から削りあうスペインの優位性が見られました。
あとはリズム。日本のチームは組織的にパスも回せていたのですが、パス回しが単調すぎ、ショートパスが多すぎるため展開力に欠けた印象を受けました。縦パスが入った後や、サイドへパスを付けた際にプレースピードの変化が見られず、リズムが変わらないので、守る方はかなりやりやすかったのでは無いかと思います。コレはトレーニングで改善できることなので、是非とも取り組んでいただきたい内容だと感じました。

もっと彼らの試合を見て、監督の方とも話したかったのですが、如何せん自分の時間が限られていたため今回は断念しましたが、もっと日本のチームとバレンシアのチームの試合を観てみたいなと強く思いました。

もし、バレンシアに遠征をお考えのチームがありましたらコーディネートさせて頂きますのでご連絡下さい。
また、指導者の方でサッカーを見たい、こちらの指導者と話がしたいという方も大大歓迎です。旅行のついででも構いませんのでお気軽にご連絡いただければと思います。

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